冬のバードウォッチング:朝の公園で出会う鳥たち

センダンの実をつつくヒヨドリ(Bulbul)
Wildlife

冬の公園は、一見すると静かに見えますが、空を見上げ、水辺に足を運ぶと、鳥たちの姿があちこちで見られます。今回は、私の散歩道で出会った野鳥たちをご紹介します。

冬に出会う渡り鳥たち

冬鳥として日本へやってくる鳥たちは、寒さを避けるために長い距離を移動してきます。公園や水辺で出会える代表的な冬鳥たちをご紹介します。

ツグミ(冬鳥)

シベリアなどの寒冷地で繁殖し、冬になると日本へ渡ってくるツグミ。公園の地面を跳ねるように歩きながら、落ち葉の間に隠れた虫や木の実を探しています。警戒心が強いため、じっくりと観察するには少し距離を取るのがポイントです。

今年やっと出会えたツグミ

今年やっと出会えたツグミ

ウィリアムモリスのいちご泥棒のモデルでも知られるツグミちゃんです。毎年この鳥に会うのを楽しみにしています。
地面を突いてミミズを探していた直後なので嘴に土がついて、そんな姿も可愛いですね。

ユリカモメ(冬鳥)

冬になると川や池、都市部の水辺でも見かけるユリカモメ。頭部が白く、くちばしと脚が赤いのが特徴的です。飛翔する姿が美しく、水辺に賑やかさを添えてくれます。時折、餌を巡る小競り合いも見られます。

今年は幼鳥が1羽だけいました。先週から観察していますが、親鳥はまだ見かけていません。

幼鳥はくちばしと脚が黄色いのですぐに区別が付きます。

ユリカモメの幼鳥

ユリカモメの幼鳥

まだあどけない表情のユリカモメの幼鳥

まだあどけない表情のユリカモメの幼鳥


そんな幼鳥でも羽を広げるとこんなに大きくなるんです。

ユリカモメ

ユリカモメ

ヒドリガモ(冬鳥)

ヒドリガモは、ユーラシア大陸の北部で繁殖し、冬になると日本へ飛来する冬鳥です。

ヒドリガモ

ヒドリガモ


オスは緋色の頭が特徴的。池の水面を優雅に泳ぎながら、水草を食べる姿が観察できます。

ヒドリガモ オス(奥)メス(手前)

ヒドリガモ オス(奥)メス(手前)

メスは茶褐色で個人的には頭の毛並みがややくせっ毛のように見えると感じています。

ヒドリガモのメス

ヒドリガモのメス

一年を通して見られる留鳥たち

留鳥は、一年中同じ地域にとどまりながら生活する鳥たちです。冬でも活発に動き回る姿が印象的で、公園でよく見られる代表的な鳥をご紹介します。

ヒヨドリ(留鳥)

私の散歩道の公園では、一番大きな声を出している鳥がヒヨドリということが多いです。
「ヒーヨ!ヒーヨ!」と甲高く鳴きながら飛び回り、その存在感は公園でもひときわ目立ちます。

アクロバティックな体勢で実をつつくヒヨドリ

アクロバティックな体勢で実をつつくヒヨドリ

どんな体勢でも器用に実をつつくその姿は、まるでアクロバットを披露しているかのようです。

そうかと思えば、こんな可愛らしい姿も。

水場で仲良く水分補給するヒヨドリたち

水場で仲良く水分補給するヒヨドリたち

冬のバードウォッチングを楽しもう

冬は木々の葉が落ちるため、鳥の姿を観察しやすい季節です。渡り鳥と留鳥の違いを意識しながらバードウォッチングをすると、より楽しく観察できます。冬ならではの鳥たちの姿を、ぜひ公園や水辺で探してみてください。

皆さんも、冬の公園で鳥たちの美しい姿を見つけてみませんか?

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