黄色の花穂が魅力的な初夏を告げるキングサリ

5月〜6月にかけて咲く、黄色の春から初夏の花。
散歩道の公園でも、キラキラと揺れるキングサリが咲き始めると、初夏の訪れを感じます。
Contents
イングリッシュガーデンでも人気のキングサリ
イギリスやヨーロッパでは、代表的な春の花木のひとつとして、公園や庭園に植えられています。
日本では、あしかがフラワーパークの「キバナフジ」が有名ですが、ヨーロッパにも「キングサリのトンネル」が名所として親しまれている場所があります。
ボドナントガーデン名物のキングサリのトンネル
ウェールズ地方にあるボドナントガーデンでは、約55m続くキングサリのトンネルが名物です。
開花は5月下旬〜6月上旬ごろで、多くの人がこの黄金のアーチを楽しみに訪れます。
「ラバーナムアーチ(Laburnum Arch)」「ラバーナムウォーク」などと呼ばれています。

キングサリのトンネル(Arch of Yellow Viburnum flowers – Bodnant Garden, Wales)
出典:Bruce / Adobe Stock
バーンズリー・ハウスのキングサリのトンネル
コッツウォルズ地方の名園バーンズリー・ハウスにも、キングサリのトンネルがあります。
黄色のキングサリと、アリウムの紫色の対比が美しく、世界中のガーデニング誌でも取り上げられたそうです。
私も、いつか訪れてみたい場所のひとつです。

キングサリのトンネル(A Laburnum arch and flower borders of Allium giganteum in a country house garden)
出典:Garden Guru / Adobe Stock
世界的に有名なガーデンデザイナーの故ローズマリー・ヴェレーさんのご自宅で『英国で最も美しい庭』と言われた庭です。
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キングサリの基本情報
花名:キングサリ
科名:マメ科
属名:キングサリ属
別名:キバナフジ(黄花藤)、ゴールドチェーン
学名:Laburnum anagyroides
英名:Gold chain tree
花期:5月~6月
花色:黄
花言葉:哀愁の美、淋しい美しさ、相思相愛
キングサリの仲間
- シロツメグサ
- エンドウ
- クサフジ
- スイートピー
など
参考:『コッツウォルズの名園 バーンズリー・ハウス』千早書房 桐原春子著 2011
※この記事は、関連サイト「Azure Garden」の自然を楽しむブログより移行・再編集したものです。(2025.4.22)
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同じように春から初夏にかけて、風にゆれる花房が美しいつる性植物に「フジ(藤)」があります。
日本各地で親しまれるフジについては、こちらの記事でご紹介しています。