カンザン(関山)|遅咲きの八重桜の特徴とソメイヨシノとの違い

カンザン(寒山)
Nature

カンザン(関山)は、ソメイヨシノの後に咲く遅咲きの八重桜です。
ボリュームのある花と長い花期が特徴で、春の後半に見頃を迎えます。

この記事では、カンザンの特徴や開花時期に加え、ソメイヨシノとの違いや見分け方についてまとめました。

カンザンの開花時期

カンザンはソメイヨシノの見頃が終わる頃に開花する遅咲きの桜です。
地域ごとの目安は以下の通りです。

  • 九州〜関西:4月上旬〜中旬
  • 関東:4月中旬
  • 東北:4月下旬
  • 北海道:5月上旬

※開花時期は気候により前後します。

ソメイヨシノとの違い

カンザンはよく見かける桜ですが、ソメイヨシノとは開花時期や花の特徴に違いがあります。
遅咲きで、色が濃く、花にボリュームがあるのがカンザンの特徴です。

項目 カンザン(関山) ソメイヨシノ
花の写真
カンザン(関山)

カンザン(関山)

ソメイヨシノ(染井吉野)

ソメイヨシノ(染井吉野)

開花時期 4月中旬頃(遅咲き) 3月下旬〜4月上旬(早咲き)
花の形 八重咲き(花弁が多く重なる) 一重咲き(シンプルな形)
花の色 やや濃いピンク 白〜淡いピンク
葉の出方 花と同時に出る 花が散った後に出る
花期 比較的長い(約2週間) やや短い(約1週間前後)

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カンザンの特徴

豪華な咲き姿

淡いピンク色の八重咲きで、花弁が幾重にも重なります。
花房が大きく、満開時には木全体が華やかな印象になります。

カンザン(Kanzan)

カンザン(Kanzan)

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カンザン(Kanzan)

カンザン(Kanzan)

遅咲きで花期が長い

カンザンは、ソメイヨシノが葉桜になりはじめる頃に開花します。
花期は約2週間と比較的長く、ゆっくりと楽しむことができます。

葉桜になったソメイヨシノの奥で、見ごろを迎えるカンザン

葉桜になったソメイヨシノの奥で、見ごろを迎えるカンザン。



赤みを帯びた新葉

カンザンは、開花と同時に新しい葉も芽吹きます。
この新葉は赤みを帯びており、花の淡いピンク色とのコントラストが特徴です。

満開を過ぎると葉は緑色に変わりますが、裏側にはほのかな赤みが残ります。

カンザン(Kanzan)

カンザン(Kanzan)

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満開を過ぎると、葉は緑色に変わりますが、その裏側にはほのかな赤みが残るのが特徴です。

満開を過ぎたカンザンの葉 - 裏側はほのかに赤い

満開を過ぎたカンザンの葉 – 裏側はほのかに赤い

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カンザンは、薄いピンクから赤茶、そして緑へと変化する葉と花の色合いが、他の桜にはない独特の趣を感じさせてくれます。

しなやかに曲がる枝

カンザンの枝は細く、ゆるやかに曲がりくねった独特のシルエットをしています。
そのうねりの先に、ふんわりとした花がいくつも咲く姿は、とても優美で印象的です。

カンザンの曲がりくねった枝

カンザンの曲がりくねった枝




カンザンの利用

開きかけの花は「桜の塩漬け」や「桜湯」として食用にも用いられます。

サクラの塩漬け

サクラの塩漬け

出典: gontabunta / Adobe Stock
桜の塩漬けは、和菓子の飾りや桜あんぱんのトッピングに使われたり、桜まんじゅうの生地に練り込まれたりします。
また、桜湯はお湯に浮かべるだけで、香り高く華やかな一杯となり、縁起のよい飲み物として祝いの席などで楽しまれています。
カンザン(Kanzan)

カンザン(Kanzan)

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カンザンの基本情報

花名:カンザン(関山)
科名:バラ科
属名:サクラ属
別名:セキヤマ
学名:Prunus ‘Sekiyama’
英名:Kanzan, Sekiyama, Double-flowered cherry
花期:3月~4月
花色:白、ピンク
花言葉:

サクラの仲間

日本で見られる桜の品種もあわせてご紹介します。
花の形や咲き方の違いに注目すると、それぞれの個性が見えてきます。



参考:『サクラハンドブック』大原隆明 文一総合出版 2009.3.1




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