ソメイヨシノ(染井吉野)開花時期と特徴|日本を代表する桜
/ Last updated: 2026.03.06

ソメイヨシノ(染井吉野)は、日本で最も広く植えられている代表的な桜です。
例年3月下旬から4月上旬に見頃を迎え、東北では4月中旬、北海道では5月上旬まで楽しめます。
春の訪れを告げる存在として、全国の公園や並木道を彩ってきました。
ソメイヨシノの特徴
Contents
ソメイヨシノの開花時期
| 地域 | 開花時期(目安) |
|---|---|
| 九州〜関西 | 3月下旬 |
| 関東 | 3月下旬〜4月上旬 |
| 東北 | 4月中旬 |
| 北海道 | 4月下旬〜5月上旬 |
※開花時期はその年の気候や地域差により前後します。
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交配親から受け継いだ性質
ソメイヨシノは栽培品種の桜で、「エドヒガン(江戸彼岸)」と「オオシマザクラ(大島桜)」を交配して生まれました。
それぞれの親から、
・大きくボリュームのある花(オオシマザクラ)
を受け継いでいます。
そのため、満開時には木全体が淡いピンク色に包まれ、華やかな景観をつくります。

エドヒガン(江戸彼岸)
出典:fuum / Adobe Stock

オオシマザクラ(大島桜)
名前の由来
江戸時代末期、現在の東京都豊島区にあたる染井村の植木職人が「吉野桜」の名で売り出したのが始まりとされています。
奈良・吉野山のヤマザクラと区別するため、「染井」と「吉野」を組み合わせて「ソメイヨシノ」と呼ばれるようになりました。
クローン桜として全国に広がった背景
全国に植えられているソメイヨシノは、接ぎ木によって増やされた“クローン桜”です。
すべて同じ遺伝子を持つことでも知られています。
この特性により、
・全国で似た景観が生まれる
という魅力がある一方で、同じ弱点が広がりやすいという側面もあります。
「エドヒガン」と「オオシマザクラ」から生まれた原木の「ソメイヨシノ」と、全国に広がったクローン桜とを区別し、クローン個体を漢字表記の「染井吉野」とする考え方もあるようです。
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開花から葉桜までの色の変化
ソメイヨシノは花の中心部の色が変化するため、咲き進むにつれて印象が変わります。
咲き始め
咲き始めの花は、中心部がほんのり緑がかって見えるのが特徴です。
そのため全体的に白っぽい印象になります。

咲き始めは中心がほんのり緑がかって見えます。
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咲き始めは中心がほんのり緑がかって見えます。
咲き進み
時間が経つにつれ、花の中心部分が赤みを帯びてきます。
この変化によって、全体がややピンク色に見えるようになります。

咲き進むにつれて中心が赤みを帯び、全体がややピンク色に見えてきます。

咲き進んでピンクがかったソメイヨシノ
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そのため、桜の咲き終わりが近づくころには、全体がほんのりピンク色に見えるのです。

散りゆくソメイヨシノ
葉桜
花が散り始める頃には若葉が展開し、葉桜へと移ろいます。
花の中心が濃くなってきた頃が、見頃の終盤の目安ともいえます。

花が散り始める頃には若葉が展開し、葉桜へと移ろいます。
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この色の移ろいもまた、多くの人を惹きつける理由のひとつです。
ソメイヨシノの未来と世代交代
寿命が60年ほどといわれるソメイヨシノは、近年、老木化が進んでいます。
さらに、カビが原因とされる「てんぐ巣病」や「胴枯れ病」、外来昆虫であるクビアカツヤカミキリの被害なども報告され、各地で保全や植え替えの取り組みが進められています。
同じ遺伝子を持つクローン桜であることから、ひとつの弱点が広がりやすいという側面も指摘されています。
こうした背景を受け、「日本さくらの会」ではソメイヨシノの新規配布を停止し、代替品種として「ジンダイアケボノ(神代曙)」を推奨しています。
ジンダイアケボノは病気に比較的強く、花もちも良いとされ、すでに各地で新しい春の風景をつくり始めています。
これからの春の風景は、少しずつ姿を変えながら受け継がれていくのかもしれません。
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《参考》
・『もっと知りたいさくらの世界より』 監修 勝木俊雄 汐文社 2020.01
・『ソメイヨシノと‘染井吉野そめいよしの’はちがう?!意外と知らない桜さくらの真実』, Honda Kids, 2024.2.14
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