クメノサクラ(久米の桜)|沖縄で見られる白い桜の特徴

クメノサクラ(久米の桜)- Kumenosakura 'sakura'
Nature

クメノサクラ(久米の桜)は、沖縄で見られる桜の一種で、白〜淡いピンクの花を咲かせる点が特徴です。
カンヒザクラとは異なる花色や散り方を持ち、近年注目されています。



クメノサクラの特徴

花の特徴

花は白を基調とし、個体や開花段階によって淡いピンクを帯びることがあります。

クメノサクラ 本部町伊豆味にて 2025.3.3

クメノサクラ 本部町伊豆味にて 2025.3.3

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同一個体内で白とピンクの花が混在して見られることもあります。

クメノサクラ 那覇市内にて 2026.3.27

クメノサクラ 那覇市内にて 2026.3.27

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ピンク色をした咲き始めのクメノサクラ(久米の桜)

ピンク色をした咲き始めのクメノサクラ(久米の桜)

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花びらには切れ込みがあり、一般的な桜と同様の形状です。

クメノサクラ 本部町伊豆味にて 2025.3.3

クメノサクラ 本部町伊豆味にて 2025.3.3

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咲き方

ひとつの節から2〜3輪ずつ花をつける様子が見られます。

クメノサクラ(久米の桜)- Kumenosakura

クメノサクラ(久米の桜)

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開花は一斉ではなく、段階的に進みます。
ソメイヨシノのように花が全体を覆う咲き方ではなく、ひと枝の中に蕾・咲き始め・開花した花、さらに結実した実が混在して見られるのが特徴です。

クメノサクラ - 段階的に咲く様子

クメノサクラ – 段階的に咲く様子

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満開のクメノサクラ(久米の桜)

満開のクメノサクラ(久米の桜)

出典:Chiharu

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クメノサクラの花と実がつく様子

クメノサクラの花と実がつく様子

出典:Chiharu

開花時期

沖縄では主に3月頃に開花が見られます。
カンヒザクラよりやや遅い時期です。
本州では、ソメイヨシノの開花時期と重なる頃に見られます。

観察時には、カンヒザクラはすでに葉桜となり、実をつけている時期でした。

幹と樹形

樹形は、ソメイヨシノのように大きく枝を広げる樹木とはやや異なり、全体にコンパクトな印象があります。

クメノサクラ 本部町伊豆味にて 2025.3.3

クメノサクラ 本部町伊豆味にて 2025.3.3

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こちらは、那覇で観察したクメノサクラ。
幹は比較的細く、観察した個体はいずれも若木のような樹形に見られました。

クメノサクラの幹 那覇市内にて 2026.3.27

クメノサクラの幹 那覇市内にて 2026.3.27

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接ぎ木によって増やされていることもあり、支柱に麻紐で固定された個体も見られました。

支柱に麻紐で固定された個体

支柱に麻紐で固定された個体

出典:Chiharu



カンヒザクラとの違い

沖縄で一般的に見られるカンヒザクラは、濃いピンク色で下向きに咲き、花首から落ちる特徴があります。
一方でクメノサクラは、白〜淡いピンクの花を咲かせ、花びらが一枚ずつ散る様子が見られます。
そのため、ソメイヨシノのように花びらが一枚ずつ散る様子が見られる点が特徴です。

名前の由来と背景

クメノサクラ(久米の桜)は、沖縄の離島である久米島に咲いていた桜に由来します。
久米島では、中国から持ち込まれたとも言い伝えられていますが、来歴については現在も明確には解明されていないようです。

クメノサクラについての案内板

クメノサクラについての案内板

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沖縄に広がった経緯

1950年代、本部町伊豆味にあった農業試験場の職員によって、久米島のクメノサクラが沖縄本島へ持ち込まれたとされています。
その後、穂木をカンヒザクラに接ぎ木することで増やされ、伊豆味を中心に広がりました。

一時は減少した時期もあったようですが、その後の保全や植栽により現在も各地で見られます。
(現地の案内板より)



研究による位置づけ

近年のDNA解析の結果から、クメノサクラはツクシザクラに近縁であることが示されています。

参考:クメノサクラ このはなさくや図鑑 ~美しい日本の桜~ 2024.03.21

沖縄で見られる場所

クメノサクラは、沖縄県本部町伊豆味を中心に見られます。
久米島から持ち帰られた桜を扱っていた農業試験場が伊豆味にあったことから、この地域がゆかりの地となり、その後の保全や植栽が広がったようです。

この時期になると、地元ではクメノサクラ祭りが開催され賑わいます。
参考:もとぶ・伊豆味クメノサクラ祭り, 沖縄花のカーニバル, 2026.3.28

また、那覇市の沖宮(奥武山公園内)などでも植栽されており、市街地でも観察できる場所があります。

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・実際の開花の様子は、こちらのフォトダイアリーで紹介しています。

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・日本で見られる美しい桜たちはこちら。

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