エドヒガン(江戸彼岸)開花時期と特徴|ソメイヨシノのルーツとなる桜
/ Last updated: 2026.03.03
エドヒガン(江戸彼岸)は、日本に自生する野生種の桜です。
樹齢1,000年を超える古木の多くがこの系統とされ、長寿の桜として知られています。
また、ソメイヨシノ の交配親としても知られ、現在の桜風景の基盤となった品種です。
Contents
エドヒガン開花時期
| 地域 | 開花時期の目安 |
|---|---|
| 関東〜関西 | 3月下旬〜4月上旬 |
| 東北 | 4月中旬 |
| 山間部(標高が高い地域) | 4月中旬〜下旬 |
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エドヒガンの特徴
小ぶりでやわらかな花
花はやや小さく、淡い紅色。
枝にまとまって咲き、全体に繊細な印象を与えます。

小型の花が集まって咲く- エドヒガン
葉より先に花が咲く
開花時はほとんど葉が見られません。
満開後、徐々に新葉が展開します。
花の付け根がふっくらひょうたん型
萼筒(花の付け根部分)がふっくらと膨らみ、ひょうたん型になります。
種類を見分ける際の重要なポイントです。

エドヒガン – 花の付け根部分がふっくらとひょうたん型
木の幹に縦のスジ
樹皮には縦方向の筋が見られ、幹に沿ってスジが走っています。

エドヒガン- 木の幹には縦のスジがある
葉は細くギザギザ
こちらはエドヒガンの新緑。先は細くギザギザです。

エドヒガンの葉
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長寿の桜
全国各地の一本桜や名木と呼ばれる古木の多くがエドヒガン系統です。
山地や川沿いの斜面など、水はけのよい環境に自生します。
ソメイヨシノのルーツ
ソメイヨシノ は、
・エドヒガン
・オオシマザクラ
の交配によって誕生した園芸品種とされています。
ソメイヨシノの淡く繊細な花姿や、葉より先に咲く性質には、エドヒガンの特徴が色濃く受け継がれています。

エドヒガン(江戸彼岸)- 大阪市長居植物園にて
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一方で、ソメイヨシノは接ぎ木によって増やされたクローン品種のため、寿命は60〜80年程度と比較的短いといわれています。
原種であるエドヒガンは、数百年から千年を超えて生きる個体もあり、生命力の強さが際立ちます。
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世代交代を担うジンダイアケボノ
ジンダイアケボノ は、エドヒガン系統の園芸品種とされ、比較的寿命が長く、病害にも強い性質を持つといわれています。
老木化が進むソメイヨシノの植え替えとして導入される例も増えていますが、その背景にはエドヒガンの系統が受け継がれています。
華やかな園芸品種の基盤には、野生種であるエドヒガンの存在があります。
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おわりに

エドヒガン(江戸彼岸) – 大阪市長居植物園 2025.4 上旬
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野生種という言葉から力強さを想像していましたが、実際のエドヒガンは小ぶりで控えめな花でした。
その繊細な姿は、ソメイヨシノにも通じるものがあります。
日本の桜をたどるとき、エドヒガンはその起点の一つとなる品種です。
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