エドヒガン(江戸彼岸)の特徴とソメイヨシノとのつながり

エドヒガン(江戸彼岸)- Edohigan
Nature

エドヒガン(江戸彼岸)は、日本に自生するサクラの一種で、古木として知られる桜の多くがこの品種と言われています。
樹齢1,000年を超える個体も存在し、長寿の桜として知られています。

エドヒガンの特徴

小型の花が集まって咲く

エドヒガンは、小型の花が集まって咲くのが特徴です。

小型の花が集まって咲く-  エドヒガン

小型の花が集まって咲く- エドヒガン

葉より先に花が咲く

葉より花が先に咲きます。満開時はほとんど葉がない状態です。

咲き進むにつれて徐々に葉も展開するため、見頃の時期によっては花と葉が同時に見られることもあります。
※この記事の写真は、花がある程度咲き進んだ時期に撮影したもので、葉も少し出始めています。

花の付け根がふっくらひょうたん型

エドヒガン - 花の付け根部分がふっくらとひょうたん型

エドヒガン – 花の付け根部分がふっくらとひょうたん型



木の幹に縦のスジ

樹皮には縦方向の筋が見られ、幹に沿ってスジが走っています。

エドヒガン-  木の幹には縦のスジがある

エドヒガン- 木の幹には縦のスジがある

葉は細くギザギザ

こちらはエドヒガンの新緑。先は細くギザギザです。

エドヒガンの葉

エドヒガンの葉

生息地

川沿いの斜面に生息しているが特徴です。




ソメイヨシノの片親

エドヒガンは、私たちがよく見かける「ソメイヨシノ」の「交配親」として知られています。
ソメイヨシノは「エドヒガン」と「オオシマザクラ」から生まれた園芸品種です。

エドヒガン(江戸彼岸)- 大阪市長居植物園にて

エドヒガン(江戸彼岸)- 大阪市長居植物園にて

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おわりに(エドヒガンを初めて見た時の印象)

エドヒガン(江戸彼岸) - 大阪市長居植物園

エドヒガン(江戸彼岸) – 大阪市長居植物園 2025.4 上旬


エドヒガンは野生種ということもあって、もっと力強くて大きな花を咲かせる桜だと、勝手に想像していました。
でも先日、桜を見に訪れた植物園で出会ったエドヒガンは、想像とはまったく違って、小ぶりで繊細な印象でした。

その小さくて儚い雰囲気は、大きな花を咲かせるオオシマザクラとは対照的で、ソメイヨシノの「はかなさ」は、もしかするとこのエドヒガンから受け継がれたものなのかもしれない、と感じました。



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