色が変わる不思議な花 – ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)

4月〜8月にかけて見られる、初夏から夏にかけての花です。
「ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)」という名のとおり、爽やかな芳香があり、ジャスミンのような香りが漂います。
Contents
ニオイバンマツリの特徴
1つの木からさまざまな色の花が咲くため、遠くからでもひときわ目を引きます。
濃い紫、淡い紫、白と、まるでグラデーションのように色が混ざり合っています。

ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)- Yesterday-today-and-tomorrow
花の色が変化するニオイバンマツリ
ニオイバンマツリのグラデーションの理由は、花の色が次々に変化することによるものです。
- Yesterday
- Today
- Tomorrow
咲き始めは紫色、うす紫色、白へと3日かけて色が変化していくため、どの花がいつ咲いたかわかるのだそうです。
淡い紫:今日(Today)
白 :明日(Tomorrow)
日々変化していくその様から英語名では『Yesterday-today-and-tomorro』と名付けられています。
————— —————
花の色の移ろいや、時間の静かな流れを感じさせてくれる、やさしくて素敵な名前だと思います。
ジャスミンの香り
「ニオイバンマツリ」という名前の通り芳香のある花で、近くを通ると爽やかなジャスミンのような香りがするのも特徴です。

ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)- Yesterday-today-and-tomorrow
————— —————
名前の由来について
「ニオイバンマツリ」という名前は、花の特徴をよく表しています。
「ニオイ」はそのまま、香りがあることから。
「バンマツリ」は「蕃茉莉」と書き、「外国のジャスミン」という意味です。
実際にはジャスミンとは別の植物ですが、花の香りがどこかジャスミンを思わせることから、こんな名前がついたようです。
ふわっと漂うやさしい香りです。
有毒なので幼児やペットには注意が必要です
ニオイバンマツリは、見た目も香りも魅力的な花ですが、実は有毒成分を含んでいる植物です。
「アルカロイド」という成分が含まれていて、特に果実や種の部分に注意が必要とされています。
犬が口にすると、発熱や嘔吐、震えなどの症状が出ることもあるようです。
小さなお子さんやペットがいる場合は、近づかないようにお気をつけください。
————— —————
ニオイバンマツリの基本情報
花名:ニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)
科名:ナス科
属名:ブルンフェルシア属
別名:ブルンフェルシア
学名:Brunfelsia australis
英名:Yesterday-today-and-tomorrow, Morning-noon-and-night, Kiss-me-quick
花期:4月~8月
花色:白、青、紫、ピンク
花言葉:浮気な人
ニオイバンマツリの仲間
- ジャガイモ
- ソラナム・ラントネッティ
- トウガラシ
- トマト
- ペチュニア
- ホオズキ