華やかに咲くモモの花の特徴と見分け方

3月から4月にかけて花を咲かせるバラ科の落葉小高木です。
花色は赤・白・ピンクで華やかさがあります。
モモの特徴
花びらが尖っている
モモの花びらは先端がやや尖っており、丸みのあるサクラやウメと比べるとシャープな形です。

モモ(桃)の花- 花びらの先が尖っている
軸が短い
花を支える軸(花柄)が短く、花が枝に直接ついているように見えます。

モモの花は枝にくっついて見える
一つの節に複数花がつく
モモは、一つの節から2〜3輪の花を咲かせることが多く、ウメのように1節に1輪咲くタイプとは異なります。
このため、花が枝に密接してついているように見え、全体として華やかな印象になります。

モモの花のつき方
一つの節にたくさん花がついているように見える。
- 一つの節から複数の花がつく
- モモ – 節に複数の花がつく
————— —————
モモは邪気を払う
モモは、古くから「邪気を払う植物」として日本文化の中で重要な役割を果たしてきました。
ここでは、「桃の節句」と昔話「桃太郎」に関連するエピソードを紹介します。
桃の節句
桃といえば、ひな祭りですね。
3月3日は「桃の節句」として知られ、女の子の健やかな成長と幸せを願う日本の伝統行事です。
この時期に桃の花が咲くことからその名がつき、古くから邪気を払う力があると信じられてきた桃は、縁起の良い植物としてひな人形とともに飾られてきました。
また、同じ時期に咲く梅も同様に邪気を払う花とされており、桃と一緒に飾られることも多いです。
桃太郎と桃の力
桃は、日本の昔話『桃太郎』にも登場する象徴的な植物です。
川を流れてきた大きな桃から生まれた桃太郎は、のちに鬼退治へ向かい、人々を守る存在となります。
この物語の背景には、「桃には災いを払う力がある」という信仰があります。
桃から生まれた桃太郎は、まさにその力を象徴する存在といえるでしょう。
このように、桃は単なる果物や花木としてだけでなく、日本文化において厄除けや守りの意味をもつ存在として受け継がれてきました。
————— —————
モモの仲間「ハナモモ(花桃)」は、花を観賞するために品種改良された桃です。
実桃とは違った魅力や咲き方があり、春の庭木としても人気があります。

モモの基本情報

モモ(桃)- Peach
花名:モモ(桃)
科名:バラ科
属名:スモモ属
別名:
学名:Prunus persica
英名:Peach
花期:3月~4月
花色:白、赤、ピンク
花言葉:天下無敵、純真(白)
モモの仲間
- アーモンド
- アンズ
- イチゴ
- ウメ
- カワヅザクラ
- カンヒザクラ
- ソメイヨシノ
- コデマリ
- シモツケ
- ハナモモ
- サクラ
- バラ
- ヒメリンゴ
参考:『花しらべ花認識/花検索』アプリ
————— —————