冬の訪れを告げる皇帝ダリア

tree dahlia
Seasonal Flowers

12月も半ばを迎え、街にはイルミネーションが輝き、冬の訪れを実感する季節となりました。
そんな中、ふと見上げた空に 優雅に咲くピンクの花を見つけたことはありませんか?
それは「皇帝ダリア(コウテイダリア)」かもしれません。

冬が近づくこの時期、静かに空を彩る特別な花です。

皇帝ダリアとは?

「皇帝」という名が示すように、堂々と咲き誇るダリアの一種。
通常のダリアは夏から秋にかけて咲きますが、皇帝ダリアは晩秋から初冬にかけて開花する花です。

特徴は その高さ。
大きなものでは 5〜6m にも達し、木々と並ぶほどの存在感を放ちます。
そのため、「木立ダリア(コダチダリア)」「ツリーダリア」 という別名もあるようです。
また、茎が竹のようにしなやかで節があるため、英語では「Bamboo Dahlia(バンブーダリア)」 と呼ばれています。

5−6mくらいにもなる皇帝ダリア

5−6mくらいにもなる皇帝ダリア

寒さが深まる頃に咲き始め、冬の到来を告げる花。
今年も気がつけば、この花が空を彩る季節になりました。

冬空に向かって咲く花

この花を初めて見たのは、ある冬の日の散歩中。
公園を歩いていると、ふと目に入った空高く咲くピンクの花。

「こんな寒い時期に、こんなに大きな花が」
驚きながら近づくと、冬空を背景に優雅に揺れる皇帝ダリアが、まるで見下ろすように咲いていました。

皇帝ダリア

空高く咲く皇帝ダリア

皇帝ダリアが知らせる冬の訪れ

皇帝ダリアは 「短日植物」。
日照時間が短くなると花を咲かせる性質 を持っています。

だからこそ、この花が咲くと 「そろそろ本格的な冬がやってくるよ」 という合図のように感じられます。
今年は暖かい日が続いたかと思えば急に冷え込んだりと、季節の変わり目が少し曖昧でした。

それでも、皇帝ダリアはいつも通り、冬の訪れを告げるように咲いていました。
その変わらぬ姿が、どこか安心感を与えてくれます。

空高く咲く皇帝ダリアがこちらを見守っているようです

空高く咲く皇帝ダリアがこちらを見守っているようです

まるで 「これから寒い冬が来るけれど、大丈夫」 と、空の上から気遣ってくれているような気もします。

冬の空に映える優雅な花

皇帝ダリアの花言葉は、「高貴」「優雅」「華麗」。
その名にふさわしく、寒さの中でも堂々と咲く姿には気品が漂います。

皇帝ダリア(Tree Dahlia)

皇帝ダリア(Tree Dahlia)

冬の寒さの中でも、変わらず咲く花がある ということ。
それはどこか、冬を迎える私たちの心にも響くものがあります。

12月の空に向かって咲くピンクの花を見つけたら、ぜひ少しの間立ち止まり、見上げてみてください。

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