ウワミズザクラ(上溝桜)|晩春に咲く桜の仲間

ウワミズザクラ(上溝桜)は、4〜5月に咲く晩春の桜の仲間です。
同じバラ科ですが、よく知られているソメイヨシノなどのサクラ属とは異なり、ウワミズザクラ属に分類されます。
ウワズミザクラの特徴
花の形と咲き方
ウワミズザクラの花は小さな白い5弁花で、ブラシのように密集した房をつくります。
1つ1つの花は小さいですが、房全体で見るとよく目立ちます。

ウワミズザクラ(上溝桜)- ‘Uwamizuzakura’ sakura
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葉の特徴
葉はやや細長い楕円形で、表面はなめらか。
縁には細かいギザギザ(鋸歯)があり、触れるとやや柔らかく感じられます。
花と同時に展開するため、花との組み合わせも美しく映えます。

葉のふちは、少しギザギザしています。
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樹高と姿
最初にウワミズザクラを見つけたときは、垂れた枝に咲く花がちょうど目の高さにあり、花の房の形や葉のつき方を間近でじっくり観察しました。

枝を大きく垂らし、目線の高さにも花をつけていたウワミズザクラ
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花や葉の様子を目線で確認することができました。
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その場を離れて、ふと振り返ったときに初めて気づいたのですが、ウワミズザクラは思っていた以上に高く、驚かされました。
その咲き姿がこちらです。

ご覧ください。この迫力のある咲き姿を。
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この堂々とした咲き姿に、山桜ならではの野生の魅力が感じられました。
ウワミズザクラの基本情報
花名:ウワミズザクラ
科名:バラ科
属名:ウワミズザクラ属
別名:ハハカ(波波迦)、コンゴウザクラ(金剛桜)、卜溝桜、樺桜
学名:Padus grayana
英名:Japanese bird cherry
花期:4月~5月
花色:白
ウワミズザクラの仲間
- イヌザクラ
- エゾノウワミズザクラ
- シウリザクラ
- サクラ
- アーモンド
- アンズ
- イチゴ
- ウメ
- モモ
- カリン
- リンゴ
- ズミ
など。
参考
『花しらべ花認識/花検索』アプリ
『日本の桜』 2009.3.24 日本写真印刷株式会社 勝木俊雄
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イヌザクラとの見分け方についてはこちら。