シロツメクサ(白詰草)|可憐な花に隠された意外と知らない活用例

4月〜10月にかけて見られる夏〜秋の花です。
Contents
シロツメクサの特徴
春から秋にかけて、道端や公園のあちこちにふわふわと咲きはじめるシロツメクサ(白詰草)。
ボールのような花
花は直径1〜2cmほどの小さな蝶形花(ちょうけいか)が集まって、丸いボールのような花序をつくります。
咲きはじめは純白ですが、時間が経つと淡いクリーム色や薄茶色へと変化し、野原一面に広がると白い絨毯のような光景を生み出します。

シロツメクサ(白詰草)- White Clover
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シロツメクサ(白詰草)- White Clover
葉はクローバー
葉はクローバーとしても知られていて、特に四つ葉のクローバーは「幸運」の象徴として世界中で親しまれています。
四つ葉を探した経験がある方も多いのではないでしょうか。

クローバーはシロツメクサの葉
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英名は White Clover, Dutch Clover, Shamrock などと呼ばれています。
シロツメクサの利用
土を豊かにする働き
シロツメクサはマメ科の植物。
根には空気中の窒素を土に取り込む力があり、緑肥として土壌を豊かにします。
見た目は控えめでも、次に育つ植物たちを支える「縁の下の力持ち」なのです。
ガーデンでの役割
マメ科の植物ということを気にして観察してみると、バラ園や公園などでシロツメクサをよく見かけることに気づきます。

シロツメクサとバラ
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これまでは「どこにでもある草花だから、どこからか種が飛んできて自然に広がっているのだろう」と思い、特に気にも留めていませんでした。
マメ科の植物としての働きに注目してみると、雑草の抑制や土壌改良といった目的で、意図的に植えられているのかもしれない、と考えるようになりました。

シロツメクサとバラ
ガラスを守っていたシロツメクサ
「シロツメクサ(白詰草)」という名は、かつて海外から輸入されたガラス製品を守る緩衝材として詰められていたことに由来します。
そのため、「オランダレンゲ」という別名も持っています。
身近な草花に、そんな歴史的な背景があるのも面白いですね。
そして今では、ガラスだけでなく、ガーデンの地面に敷き詰められて、植物たちをやさしく守っているのかもしれません。

長居植物園 – バラ園(Nagai Botanical Garden – Rose Garden)
シロツメクサの基本情報
花名:シロツメクサ(白詰草)
科名:マメ科
属名:トリフォリウム属
別名:オランダゲンゲ、クローバー、シャムロック
学名:Trifolium repens
英名:White clover, Dutch clover, Shamrock
花期:4月~10月
花色:白
花言葉:幸運、約束
シロツメクサの仲間
- クサフジ
- ソラマメ
- キングサリ
- ナヨクサフジ
- スイートピー
- デイゴ
- ネムノキ
- ハーデンベルギア
- ハギ
- ヒネム
- ホウオウボク
参考:『花しらべ花認識/花検索』アプリ
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シロツメクサの歴史についてはこちらの記事でご紹介しています。

アイルランドの国花でも知られるシャムロックについてはこちら。