ハナミズキ(花水木)|見分け方、苞の構造や実も紹介
/ Last updated: 2026.04.22
ソメイヨシノが葉桜へと移り変わる頃、街中で目に留まるようになるのがハナミズキです。
白やピンクの花が咲き、春から初夏にかけて見頃を迎えます。
可愛らしい花を咲かせるため、街路樹や庭木として植えられているのをよく目にします。
Contents
ハナミズキの特徴
ハナミズキは、春から初夏にかけて白やピンクの花のように見える部分が目を引く花木です。
3月から5月にかけて見られ、街路樹や公園などでも親しまれています。
ぱっと見では4枚の花びらが開いているように見えますが、この部分は実際には「苞(ほう)」と呼ばれるものです。
丸くふくらんだ蕾が開き、やがて苞が広がっていく様子も、この木の特徴のひとつです。
蕾の特徴
ハナミズキの蕾は、丸くふくらんだ形をしています。

丸くふくらんだハナミズキの蕾
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蕾は、先端が割れるようにして少しずつ開き、やがて内側から苞が現れて広がっていきます。
中央に見える粒のような部分が、実際の花です。

少し開いてきたハナミズキの蕾
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花の特徴
花びらのように見える苞(ほう)
蕾が開くと、花びらのように見える部分が広がります。
ハナミズキの花は、4枚の大きな花びらがあるように見えますが、この部分は「苞(ほう)」と呼ばれるものです。

ハナミズキの蕾
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苞は花を包む役割を持つ部分で、「萼(がく)」とは異なります。
そして、中央に小さく集まっている粒のような部分が、実際の「花」で、花粉を出したり実をつけたりする役割を担っています。

ハナミズキの花と苞(ほう)
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苞は、花を保護するだけでなく、色づいて虫を引き寄せる役割も果たします。
ハナミズキでは、白やピンクに色づいた苞が、花全体を華やかに見せています。
同じような構造は、ポインセチアやブーゲンビリアにも見られます。
苞(ほう)の先が凹む特徴
ハナミズキのもう一つの特徴は、この苞の先端が凹んでハート型のように見えるところです。
このくぼみは、ハナミズキらしいやさしい印象を与える部分でもあります。

ピンクのハナミズキ(花水木)- Dogwood
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実の特徴
秋になると可愛い赤い実をつけます。
花の季節だけでなく、秋には紅葉や赤い実と、季節ごとに違った表情を見せてくれるので、1年を通して楽しめる木として人気があります。

ハナミズキの実(花水木)- Dogwood
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この赤い実は、野鳥たちにとっても貴重な食べ物になっており、実を目当てにさまざまな鳥がやってくることがあります。
代表的なものでは、ヒヨドリやツグミ、メジロなど。
実のなる季節にはハナミズキの周りで羽を休める姿が見られるかもしれませんね。
ハナミズキとヤマボウシの見分け方
ハナミズキとよく似た花木に、「ヤマボウシ」があります。
どちらも白やピンクの花を咲かせるため、見た目だけでは区別がつきにくいこともあります。
ここでは、開花時期や苞の形、花の咲き方などの違いを比較してみました。
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【ハナミズキとヤマボウシの比較表】
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ハナミズキと日米親善

ハナミズキ(花水木)
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ハナミズキが日本に広まったきっかけは、日米友好のシンボルとして贈られたことにあります。
1912年、日本からアメリカ・ワシントンD.C.へ桜が贈られたことへの返礼として、1915年にアメリカから日本へハナミズキが贈られました。
このとき届けられたのは、アメリカハナミズキ(Cornus florida)の苗木です。
その後、各地に植えられ、街路樹や公園の木としても広く親しまれるようになりました。
こうした背景から、ハナミズキは「日米友好の木」、「親善の木」としても親しまれています。
ハナミズキの基本情報
花名:ハナミズキ(花水木)
科名:ミズキ科
属名:ミズキ属
別名:アメリカヤマボウシ
学名:Cornus florida
英名:Flowering dogwood
花期:4月~5月
花色:白、赤、ピンク
花言葉:返礼
ハナミズキの仲間
- サンシュ
- ヤマボウシ
参考:『花しらべ花認識/花検索』アプリ
『野鳥と木の実ハンドブック 増補改訂版』 2021.1.31 文一総合出版 叶内拓哉 著
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関連記事
・クレマチスやセンニンソウなど萼(がく)が花びらのように見える花はこちらで紹介しています。
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・苞(ほう)が花びらのように見える植物については、こちらで紹介しています。


























