アドベント|キャンドルの灯りとともに過ごす、クリスマスまでの4週間

アドベントリースのキャンドルの灯り
Column

クリスマスが近づくにつれて、街の飾りやイルミネーションが少しずつ増えていきます。
そんな時期、ヨーロッパの多くの地域では「アドベント(待降節)」と呼ばれる4週間が始まります。
これは、クリスマスまでの準備の期間であり、心を落ち着けて過ごすための大切な時間とされています。
この記事では、アドベントの過ごし方や、その意味についてご紹介します。

アドベントとは

— クリスマス前の4週間、待ち望む時間

「アドベント(Advent)」は、ラテン語で「到来」を意味する Adventus に由来する言葉です。
キリストの誕生を迎えるための準備期間として、11月末からクリスマス前日までの約4週間がアドベントとされています。

2025年は、11月30日(日)から12月24日(火)まで。

教会ではアドベントの4つの日曜日ごとに礼拝が行われ、家庭でもこの期間を意識して過ごす人が多くいます。
にぎやかな季節でありながら、アドベントには一度立ち止まって、気持ちを整える意味合いもあります。




アドベントリース

アドベントリースの意味

— 「永遠」や「希望」を象徴する飾り

アドベントの期間中、家庭や教会でよく見られる飾りのひとつが「アドベントリース」です。
リースとは、常緑樹の枝を輪にしたもので、「永遠」や「希望」の象徴ともいわれます。

アドベントリース

アドベントの4週間を象徴するリース

出典:Stefan / Adobe Stock

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このリースには、アドベントの4週間をともに過ごす4本のキャンドルが立てられ、日曜日ごとに1本ずつ火が灯されます。

各キャンドルに込められたテーマ

4本のキャンドルには、それぞれの週に合わせたテーマが込められています。

第1週:希望(Hope)
第2週:平和(Peace)
第3週:喜び(Joy)
第4週:愛(Love)

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毎週キャンドルを灯すごとに、部屋の明かりが少しずつ増え、クリスマスが近づく実感が生まれます。

キャンドルの色がもつ意味

リースに使われるキャンドルの色にも、意味があります。
伝統的には「紫」と「ピンク」の2色が用いられ、それぞれ以下のような意味をもっています。

伝統的なアドベントリース

カトリック教会の伝統的なアドベントリース

出典:Godong Photo / Adobe Stock

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紫のキャンドル(第1週、2週、4週):「悔い改め」と「心の準備」
ピンクのキャンドル(第3週):「喜び」
※「Gaudete(ガウデーテ)主日」と呼ばれ、特別な意味をもつ日です。

紫は、厳かさや静けさを象徴し、祈りや内省を大切にする週に使われます。
ピンクは、他の週とは異なる明るい色で、クリスマスが近づいてきた喜びを表します。

この第3週は特別に、ラテン語で「喜び」を意味する 「Gaudete(ガウデーテ)主日」 と呼ばれ、その日のミサは 「Gaudete Sunday(ガウデーテ・サンデー)」、またはキャンドルの色にちなみ「Rose Sunday(ローズ・サンデー)」 とも呼ばれます。




アドベントカレンダー

— 小さな箱や窓を開けながら過ごす日々

アドベントといえば、もう一つの楽しみとして親しまれているのが「アドベントカレンダー」です。

12月1日から24日まで、日付ごとの小さな窓や箱をひとつずつ開けながら、クリスマスまでの時間を過ごしていきます。

アドベントカレンダー

アドベントカレンダー

出典:Antipina / Adobe Stock

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起源は19世紀のドイツで、子どもたちが毎日ひとつ印をつけながらクリスマスを楽しみに待っていたことがはじまりです。

毎日少しずつ、日々に楽しみを加えていくこの習慣は、「待つこと」を前向きに過ごす工夫のひとつです。

今では、チョコレートやおもちゃだけでなく、紅茶や化粧品などが入ったカレンダーも登場し、大人にも親しまれています。
クリスマスツリーと一緒に飾って楽しむ人も増え、季節の贈り物として喜ばれることも多くなっています。

おわりに

アドベントには、「待つこと」に意味があるという考え方が根底にあります。
それは、ただ日を数えるのではなく、日々の中で気持ちを整えたり、振り返ったりするための時間。

冬は日が短くなり、自然と家の中で過ごす時間が増える季節です。

キャンドルの灯りや、カレンダーをひとつずつ開ける時間が、そんな日常に小さな楽しみや静けさを添えてくれます。

にぎやかな年末の中で、アドベントは毎日に少しずつ区切りをつけながら過ごす、ささやかな節目のような時間。
リースやカレンダーを取り入れて、今年の冬をゆっくりと楽しんでみるのも良いかもしれません。

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