次世代の桜、ジンダイアケボノ(神代曙)

ジンダイアケボノ(神代曙)
Seasonal Flowers

日本の春の象徴といえば、美しい桜の花々。特に「ソメイヨシノ(染井吉野)」は、国内の桜の名所で広く愛されてきました。しかし、十数年前からこの桜たちは、カビの一種が原因の「てんぐ巣病」という伝染病によって脅かされています。

このような背景から、ソメイヨシノの配布は停止され、その代替品として推奨されているのが、病気に強い「ジンダイアケボノ(神代曙)」という品種です。

昨年、私の近所の公園にもこの桜が植樹され、先日初めてその咲き姿を見ることができました。

ソメイヨシノより一足早く見頃を迎えているので紹介します。

ジンダイアケボノの特徴

ジンダイアケボノは、アメリカで雑交配して生まれた品種で、原木は東京都調布市の神代植物園にあります。

ジンダイアケボノ(神代曙)

ジンダイアケボノ(神代曙)

早咲きのこの桜は、ソメイヨシノよりもピンク色が強く、遠くから見ると一面のピンクに見えますが、近くで見ると白地にピンクのまだら模様があることが分かります。

白地にピンクのまだら模様が特徴のジンダイアケボノ(神代曙)

白地にピンクのまだら模様が特徴のジンダイアケボノ(神代曙)

この美しい色合いは、ソメイヨシノとカワヅザクラの間のような印象です。


ジンダイアケボノは、見頃の時期もソメイヨシノより少し早く、新しい春の訪れを告げる次世代の桜として注目されています。

ジンダイアケボノの幹

一昨年に植樹された近所のジンダイアケボノは、白っぽい幹と、若い木ならではの滑らかな質感が印象的です。新芽も多く見られ、これからの成長が楽しみです。

ジンダイアケボノの幹(神代曙の幹)

ジンダイアケボノの幹(神代曙の幹)

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国内では、徐々にジンダイアケボノの植樹も進んでいるようです。

ジンダイアケボノの取り組み例

日本国内でのジンダイアケボノの普及が進んでいます。例えば、埼玉県熊谷市では数年前、千本のジンダイアケボノを10年がかりで植えるプロジェクトが完了しました。5キロに及ぶ道沿いには、里親に協力した約500名の名前が刻まれた木札とともに桜が見られるようです。

町全体が一丸となった素敵な取り組みですね。

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このような地域全体の取り組みは、ジンダイアケボノがいかに私たちの生活に根付き始めているかを物語っています。

次世代の桜 ジンダイアケボノ(神代曙)

次世代の桜 ジンダイアケボノ(神代曙)

世代交代を迎えたソメイヨシノと、次世代のジンダイアケボノが並んで咲く今この瞬間は、今だけの特別な景色かもしれません。
この一瞬を、大切に心に留めておきたいと思います。

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《参考》
桜1000本、熊谷・小江川に10年で植樹するプロジェクト成功 荒川桜堤に続く2つ目の桜の名所誕生に期待, 埼玉新聞 2024.04.02
熊谷江南 小江川1000本桜ガイドマップ, 熊谷市 2024.04.02



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・他にも、日本には多くの野生種や栽培品種の桜があります。

・ソメイヨシノの樹勢の衰えや、てんぐ巣病への対応が求められる中、桜の名所・紫雲出山で進められている保全の取り組みを紹介しています。

※これら記事は、関連サイト「Azure Garden」の自然を楽しむブログより移行・再編集したものです。

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