中之島バラ園を訪ねて – パッチワーク花壇に見る「モダンローズの歴史」

大阪・中之島バラ園の中心には、「パッチワーク花壇」と呼ばれるユニークなエリアがあります。
ここでは、時代ごとに誕生したバラを小さな区画に分けて植えており、モダンローズの歴史を歩くように楽しめる工夫がされています。

バラの歴史のパッチワーク花壇

「パッチワーク花壇」という名前は、このエリアの構成そのものを表しています。小さな区画に分けられた花壇には、それぞれ異なる時代に作出されたバラが植えられており、まるでバラで描かれたパッチワークのような景色が広がります。

中之島バラ園 – パッチワーク花壇

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パッチワーク花壇にはどんなバラがあるの？

バラには大きく分けて、次の3つの分類があります。

中之島バラ園のパッチワーク花壇では、モダンローズの歩みを時代ごとにたどることができます。
モダンローズは人工的に作出されてきたため、その時代の文化や流行が反映されているのも大きな特徴です。

バラを眺めながら、「この花が生まれた時代にはどんなことがあったんだろう？」と想像してみるのも、この花壇の楽しみ方のひとつです。

パッチワーク花壇をより楽しむために

パッチワーク花壇を歩くときに注目したいポイントをいくつかご紹介します。

中之島バラ園のパッチワーク花壇

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足元の「作出年」ガイドをチェック！

各区画の足元には、バラが作出された年代を示す石板（ブロック）が設置されています。
この石板を手がかりに進んでいくと、時代の流れに沿ってバラの歴史をたどることができます。

石畳の「年号」をチェックしてみてね。

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「1900」「1910」「1920」…と、10年ごとの区画に分かれているので、まるでバラの年表の上を歩いているような感覚です。

1900年代を表すサイン

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この花壇は「ばらぞのばし」を越えた先まで続いていて、2000年代まで、約100年にわたるモダンローズの歴史を楽しむことができます。

ばらぞの橋 – 中之島バラ園

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2000年代に作出されたバラのエリアを表すサイン

名札（樹名板）をチェック！

バラの近くには「樹名板」と呼ばれる名札が立っていて、以下の情報が記載されています。

樹銘板

気になるバラを見つけたら、そばにある名札（樹名板）にも注目してみましょう。
品種名のほかに、作出国や年、作出者などの情報が記されていて、そのバラの背景を知る手がかりになります。

この名札はパッチワーク花壇に限らず、他のバラ園でも樹名板がお花の情報を教えてくれます。
気に入ったお花を見つけたら、ぜひ樹名板をチェックしてみましょう。

「どこで、誰が、どんな思いでこのバラを作ったんだろう？」と想像をふくらませながら眺めてみると、いつもとは少し違った景色が見えてくるかもしれません。

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モダンローズのはじまり「ラ・フランス」

モダンローズの歴史は、「ラ・フランス」が登場した1867年に始まります。パッチワーク花壇も、この品種を含む《1900年以前》の区画から、その流れをたどることができます。

バラの作出年を表記したプレート

“before
1900
The roses created by before the 1900’s”

足元の石板には《1900年以前に作出されたバラ》という表示を見ることができます。

モダンローズの第１号「ラ・フランス」

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「ラ・フランス」の登場をきっかけに、香りや色、花の形など、目的に応じた特徴を意識して掛け合わせる育種が本格化していきました。
この品種は、その後のバラづくりに大きな影響を与え、今もなおモダンローズの原点として、多くのバラ園で親しまれています。

中之島バラ園のパッチワーク花壇では、そんなモダンローズのはじまりから現在までの歩みを、時代ごとのバラを巡りながら楽しむことができます。

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※この記事は、関連サイト「Azure Garden」のブログ「庭園めぐり」より移行・再編集したものです。（2025.5.31）

ガーデンの基本情報

施設名：中之島公園（バラ園）
住　所：大阪市北区中之島1　
公式URL: https://www.osakapark.osgf.or.jp/nakanoshima/
営業時間：常時開園
休園日：なし
※詳細につきましては公式サイトにてご確認ください。