【植物に学ぶ自然の不思議】フジバカマと旅する蝶アサギマダラ
/ Last updated: 2026.04.17

散歩道で出会ったフジバカマについて調べていると、「アサギマダラ」という蝶の名前を知りました。
秋にはベランダにも姿を見せたことがありましたが、カメラを取りに行っている間に飛び去ってしまい、その一瞬の出会いが印象に残っています。
今回は、その出会いをきっかけに調べたことをまとめています。
アサギマダラとは
アサギマダラは、淡い青緑色の翅を持つ美しい蝶で、旅をする蝶として知られています。
黒から茶色の模様が特徴的ですが、淡い青色も見られます。
その青色が、日本の伝統色である浅葱色に近いことから、この名がつけられています。
夏は東北や北海道で見られ、秋になると南へ移動し、沖縄から台湾、香港方面まで渡ることが確認されています。
移動距離は、約2,500kmに及ぶともいわれています。
フジバカマとアサギマダラ
フジバカマについて調べていると、よく「アサギマダラ」という名前を目にします。
特に近年、この蝶の飛来ルートを全国的に調査研究する活動が盛んになり、フジバカマ類が日本各地で植栽され注目を浴びています。
引用:フジバカマの仲間 ~アサギマダラを呼ぶ植物~, WEB BOSCO, 2023.9.28
こうした調査では、蝶の翅(はね)に識別できる印をつける「マーキング」が行われ、個体ごとの移動ルートが記録されています。
フジバカマは、このような調査や観察の対象としても注目されている植物です。

フジバカマの蜜を吸うアサギマダラ
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なぜフジバカマに集まるのか
アサギマダラは、さまざまな花の蜜を吸いますが、特にフジバカマの仲間を好むことで知られています。
理由のひとつとして、フジバカマ類に含まれる成分が関係していると考えられています。
これらの成分は、アサギマダラにとって重要な栄養源となるだけでなく、体内に取り込まれることで外敵から身を守る働きにも関わるとされています。
そのため、秋になるとフジバカマの花の周囲に多くの個体が集まる様子が見られるのだそうです。
フジバカマと蝶を呼ぶ庭づくり
フジバカマは、アサギマダラをはじめとした蝶が集まる植物としても知られています。
そのため、庭やベランダに植えることで、蝶が訪れる環境づくりにつながることがあります。
こうした植物を取り入れて、蝶や昆虫が集まる空間をつくる考え方は「バタフライガーデン」とも呼ばれています。
季節ごとに訪れる生きものを身近に感じられる点も、その魅力のひとつです。
まとめ
秋の花に集まる蝶の姿は、単なる景観としてだけでなく、
遠くを旅してきた存在であることを知ると、その小さな体で長い距離を移動してきたこと自体に、自然の不思議を感じさせられます。
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散歩や旅先で出会った蝶については、こちらの記事でまとめています。


































