ハイビスカス・フヨウ・ムクゲ|見分け方と特徴を比較表で紹介

夏のアオイ科の植物たち - Malvaceae
Botanical Notes

夏の庭や街路でよく見かけるアオイ科の花々。
ハイビスカス、フヨウ、ムクゲは一見よく似ていますが、それぞれに異なる特徴を持っています。

本記事では、花の大きさや咲く季節、葉の形などをポイントに、3つの花の見分け方を紹介します。

ハイビスカス – Hibiscus

ハイビスカスの花と葉

ハイビスカスの花と葉

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花径:8 – 15cm
花期:5 – 10月
ハイビスカスは鮮やかな赤・オレンジ・黄色などの花色が特徴で、南国リゾートを象徴する花です。
葉は光沢のある楕円形で、全体的に艶やかな印象を与えます。
文化的には、ハワイではレイや髪飾りに、沖縄では「アカバナー」として日常生活に溶け込んでおり、南国の暮らしと切り離せない存在です。

見分けポイント:花色が鮮やかで葉が光沢を帯びる。リゾート感のある姿。

フヨウ – Cotton Rose

フヨウの花と葉

フヨウの花と葉

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花径:8 – 15cm
花期:7 – 9月
フヨウは大きな花を咲かせ、淡いピンクや白が多く、日本の庭木として古くから親しまれてきました。葉は大きく丸みを帯び、浅い切れ込みが入ることがあります。
和歌や絵画に描かれ「夏の美人花」とも呼ばれるなど、日本文化と深く結びついています。

見分けポイント:大輪で淡い色合い、丸みのある大きな葉。涼やかで優雅。

ムクゲ – Rose of Sharon

ムクゲの花と葉

ムクゲの花と葉

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花径:5 – 10cm
花期:7 – 10月
ムクゲはフヨウより小ぶりで、白や紫、赤紫などの花色があります。葉は小さめで3裂することが多く、全体的にすっきりした印象です。
韓国では国花「ムグンファ」として尊ばれ、日本でも庭や生け垣、茶庭に広く植えられてきました。花期が長く、日常的な景観に馴染みやすい花です。

見分けポイント:小ぶりで色のバリエーション豊富。葉が小さく切れ込みがある。

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ハイビスカス・フヨウ・ムクゲの違い・比較表

それぞれの花の特徴を以下の表にまとめました。
※花期については近年の温暖化や地域差によってずれる場合がありますので、目安としてご覧ください。

特徴 ハイビスカス
(Hibiscus)
フヨウ
(Cotton Rose)
ムクゲ
(Rose of Sharon)
画像
ハイビスカス - Hibiscus

ハイビスカス – Hibiscus

フヨウ(芙蓉)- Cotton Rose

フヨウ(芙蓉)- Cotton Rose

ムクゲ(木槿)- Rose of Sharon

ムクゲ(木槿)- Rose of Sharon

花径 8 – 15cm 8 – 15cm 5 – 10cm
花期 初夏~秋(5 – 10月) 夏(7 – 9月) 夏~秋(7 – 10月)
葉の形
光沢のある楕円形

光沢のある楕円形

大きく丸み、浅い切れ込み

大きく丸み、浅い切れ込み

花より小さめで3裂することが多い

小さめで3裂することが多い

柱頭 長く突き出している 長め 短い
しべ
しべに色がつく

しべに色がつく

フヨウ

しべに色はつかない

しべに色はつかない

しべに色はつかない

樹高 低木(1 – 3m) 低木(1 – 4m) 低木~中木(1 – 4m)

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表を見るとわかるように、柱頭の長さやしべの色合い、葉の形に注目すると見分けやすくなります。

まとめ

ハイビスカス、フヨウ、ムクゲ――似ているようで、よく見るとそれぞれに個性があります。
見分け方を知れば、日常の風景がより鮮やかに映り、夏の花との出会いが楽しくなるでしょう。



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・夏の庭を彩るアオイ科の花についてもっと知りたい方はこちらもどうぞ。

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・他にも、見分けが難しい花を取り上げた「どっちがどっちシリーズ」もチェックしてみてください。




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