デルフィニウム|青のグラデーションが美しい初夏の花

デルフィニウム - Delphinium
Nature

デルフィニウム(オオヒエンソウ)は、初夏に涼しげな青い花を咲かせる多年草です。
花壇の背景を彩る背の高い草花として、イングリッシュガーデンでもよく用いられています。

デルフィニウムの特徴

上に向かってまっすぐに伸びる花穂に、小さな花がいくつも連なって咲くのが特徴です。
花色は、淡い空色から濃い青紫までさまざまで、青のグラデーションが楽しめる花として人気があります。

一見、花びらのように見える部分は、実は「萼(がく)」にあたります。
本来の花びらは目立たず、萼が主役のような構造は、キンポウゲ科の植物に多く見られる特徴です。

デルフィニウムの花と萼

デルフィニウムの花と萼

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イングリッシュガーデンの定番

デルフィニウムは草丈が高く、花壇の後方や背景に配置されることが多い草花です。
縦のラインを強調できるため、庭に奥行きや立体感をもたらします。

イングリッシュガーデンの定番 - デルフィニウム

イングリッシュガーデンの定番 – デルフィニウム

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また、イングリッシュガーデンで多く用いられる理由のひとつに、花色の豊富さと調和のとれた存在感があります。
特に青系の品種は、バラや宿根草との相性が良く、植栽全体に爽やかさを添えてくれます。



名前の由来は「イルカ」から

デルフィニウムの名は、つぼみの形がイルカに似ていることに由来すると言われています。
学名の Delphinium は、ギリシャ語の「delphis(イルカ)」にちなむもので、花がまだ開いていないときの姿が、海を泳ぐイルカのように見えることから名づけられたそうです。
こうした視点で花を眺めてみると、また違った面白さが感じられます。

イルカに似ていると言われるデルフィニウムの蕾

イルカに似ていると言われるデルフィニウムの蕾

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オオヒエンソウという名前の由来

「大飛燕草(オオヒエンソウ)」という和名は、花のかたちが空を飛ぶツバメ(燕)に似ていることに由来しています。

デルフィニウムの花には、後ろに細く突き出た「距(きょ)」と呼ばれる部分があります。
この部分がツバメの尾羽のように見えることから、「飛ぶ燕のような花=飛燕草」と名づけられました。

英名ではイルカ、和名ではツバメ。
見立ての違いを知ることで、花の魅力がまたひとつ広がる気がします。

デルフィニウムとラークスパーの違い

同じような青い花として知られる「ラークスパー(コンソリダ属)」は、デルフィニウムとは別属に分類される植物です。
どちらもキンポウゲ科に属しますが、葉の形や草姿に違いがあります。

ラークスパーの葉は細かく裂けて糸状になっており、ふわっとした繊細な印象を与えるのが特徴です。

ラクスパー(Larkspur)

ラクスパー(Larkspur)

ラークスパー(チドリソウ千鳥草)

ラークスパーの葉は糸状で繊細

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一方、デルフィニウムは切れ込みが浅めの掌状葉が多く、全体的にしっかりとした印象を与えます。

デルフィニウムの葉は掌状に切れ込みがある

デルフィニウムの葉は掌状に切れ込みがある

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多年草が多いデルフィニウムに対して、ラークスパーは一年草として扱われることが多いのも違いのひとつです。




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萼(がく)が花びらに見える花はこちら。

苞(ほう)が花びらに見える花はこちら。



デルフィニウムの基本情報

花名:デルフィニウム
科名:キンポウゲ科
属名:デルフィニウム属
別名:オオヒエンソウ(大飛燕草)
学名:Delphinium
英名:Delphinium
花期:4月~6月
花色:白、青、紫、黄、赤、ピンク
花言葉:変わりやすい、高貴(青)

デルフィニウムの仲間

  • アネモネ
  • オキナグサ
  • オダマキ
  • クリスマスローズ
  • クレマチス
  • シュウメイギク
  • ラナンキュラス

参考:『花しらべ花認識/花検索』アプリ




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