とにかく頭部に注目してほしい冬の渡り鳥ユリカモメ
冬鳥のユリカモメがやってきました
ある朝、いつもの公園に散歩に出かけると1羽の可愛らしい鳥が池の前にちょこんと休んでいました。
真っ白な綺麗な鳥で、小さいのに遠くからでもすぐ目につく可愛らしい鳥でした。
後で調べてみると、ユリカモメという鳥だと知りました。
ユリカモメは冬になると日本にやってくる渡り鳥です。
ユリカモメの体長は約40cmで、ハトよりは少し大きめです。
止まっている姿からは想像できませんでしたが、大きく羽を広げて羽ばたく姿は確かにカモメらしく見えます。
(っというか、羽を広げるとこんなに大きかったの???と驚きです)
羽を広げると約1m弱くらいの大きさになります。
ユリカモメの由来について
ユリカモメという名前の由来について調べてみたところ、諸説いろいろあるようです。
…(中略)奥地を意味する古語「ユリ」のカモメという意味で名付けられた和名という説…
…百合のような美しいカモメと考える説もありますが、いずれも定説にはなっていません…
引用:由来がわかる野鳥の呼び名事典 大橋弘一 世界文化社 2016.4.30
カモメと言えば、海を飛んでいるイメージですがユリカモメは内陸部までやってくるというということから前者の説については、私の住んでいる大阪市内の公園にも実際に現れているので納得です。
また、遠目からでもすぐに気づくくらい真っ白で綺麗な姿というのが、百合の花姿にもマッチしますし、私がもつユリカモメの第一印象だったので個人的にはどちらの説も納得がいきました。
それにしても、こんなにカメラを向けて近づいても全然びくともしません。
かなり人に慣れているのがとても印象的でした。
夏と冬に見た目が変わるユリカモメ
ユリカモメの体は白く、羽がグレーで尾の先が黒く、くちばしと脚が赤いのが特徴です。
夏羽の幼鳥(生まれて1年経たない幼鳥)はくちばしと脚が黄色く、羽には茶色の班模様があります。
夏になると首から頭にかけてチョコレートブラウンでメリハリのある姿になるのだそうです。(後頭部と首のうなじ部分はなぜか白 )
出典:Eevlada / Adobe Stock
「ほんとに同じ鳥?」と思うほど、冬の姿からは全く想像ができないくらい違う姿になるんです。
顔だけチョコレートフォンデューに浸かったかのような感じがたまらなく可愛いです。
冬のユリカモメはヘッドフォンをつけている?!
ユリカモメについてさらに調べていると、冬羽のユリカモメのもう一つの特徴として、頭の両サイドに薄黒い斑点があります。
イギリスのコーンウォールワイルドライフトラスト(イギリス全土で活動する自然保護団体)のサイトでは、その頭の両サイドにある黒い斑点がヘッドフォンをつけているように見えると表現していました。
そう言われてみると確かにヘッドフォンに見えてきたのは私だけでしょうか?(笑)
なんともユーモアのある表現でこれからも注目したくなりました。
身近にあることにちょっと目を向けるだけでいろんな世界が広がります。
今日も良い1日をお過ごしください。
ユリカモメの動画
ユリカモメの成鳥と幼鳥の様子のショート動画をご覧になりたい方は、《こちら 》。
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参考;Cornwall Wildlife Trust – Black-headed gull 2023.2.5