ヤマボウシ(山法師)|初夏を告げる花木
/ Last updated: 2025.10.29
ヤマボウシは、5月下旬から7月ごろにかけて白い花(のように見える苞)を咲かせる落葉樹です。
すっとした立ち姿と、涼しげな白い花が特徴で、自然の中でひっそりと咲く姿に心が和みます。
ヤマボウシの特徴
花に見える白い部分は「苞(ほう)」で、中心に小さな花が集まっています。
清楚な印象ながら、よく見ると整った四枚の苞が十字型に開き、星のようにも見えます。
樹形はやや横に広がる傘状で、全体に穏やかで上品な雰囲気。
初夏の光の中で風に揺れる様子が、とても涼やかです。
また、秋には赤い実をつけ、葉は紅葉するので、四季を通じて楽しめる木でもあります。
ヤマボウシとよく似たハナミズキ
ヤマボウシはハナミズキとよく似ており、見間違えることもあります。
咲く時期や苞の形、葉の付き方に違いがあるので、気になる方はこちらの記事もご参考に。
茶花としてのヤマボウシ
ヤマボウシについて調べていくうちに、「利休七選花(りきゅうななせんか)」という言葉を知りました。
これは、千利休が茶席で好んで生けたとされる七種の花のこと。
そのひとつに、ヤマボウシも含まれているのだそうです。
自然の中にあるままの美しさを茶室に取り入れるということに、どこか共感するものを感じました。

ヤマボウシ(山法師)- Japanese Dogwood
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利休七選花とは
「利休七選花」とは、千利休が特に好んで生けたと伝えられる茶花のこと。
- シロワビスケ 白侘助
- オオヤマレンゲ 大山蓮華
- マルバノキ 丸葉の木
- ナツツバキ 夏椿
- ヤマボウシ 山法師
- ハクウンボク 白雲木
- ムシカリ 虫狩
山野に咲くような、素朴で控えめな植物が選ばれています。
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ヤマボウシもそのひとつで、初夏の山の空気をそのまま映したような佇まいが魅力です。
花の形や色合いだけでなく、どこか静けさを湛えた雰囲気が、茶室の空気とよく合うのだと思います。
※まだ写真が撮れていない花もありますが、また出会えたときに、少しずつ追加していけたらと思っています。
ヤマボウシの基本情報
花名:ヤマボウシ(山法師)
科名:ミズキ科
属名:ミズキ属
別名:ヤマグワ(山桑)
学名:Cornus kousa ssp. kousa
英名:Kousa dogwood, Japanese dogwood
花期:5月~7月
花色:白
花言葉:友情、永続性
ヤマボウシの仲間
- クマノミズキ
- サンシュ
- シラタマミズキ
- セイヨウミズキ
- ハナミズキ
- ベニヤマボウシ
- ミズキ
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利休七選花に選ばれている「ナツツバキ(夏椿)」については、こちらで紹介しています。




















