キンモクセイ(金木犀)が告げる秋の訪れ
Autumn
いつもの散歩道で、漂う強い香りに気づいて周りを見渡すと、キンモクセイが咲いていました。猛暑が続き、10月に入ってもなかなか秋を感じられない日が続いていましたが、この香りで、ようやく秋が来たんだなと実感します。
オレンジの花が可愛らしい1週間しか咲かないキンモクセイ
9月〜10月にかけて見られるオレンジ色の秋の花です。
散歩道でこの香りがすると秋を感じます。
1年間でたった1週間しか花を咲かせないキンモクセイ。
だからこそ、『自分はここだよ』と甘い香りを放って存在をアピールしているのだと思います。
キンモクセイは三大香木のひとつ
キンモクセイは、春の沈丁花、夏の梔子と並び「三大香木」としても知られ、秋の風物詩です。その鮮やかなオレンジ色の小花が枝いっぱいに咲き誇る様子は、どこか懐かしくもあり、秋ならではの美しさを感じさせます。
三大香木とは?
春の沈丁花(ジンチョウゲ):春先に、香りと共に新しい季節の訪れを告げます。
夏の梔子(クチナシ):初夏の頃、クリーム色の花と甘い香りで梅雨の季節を彩ります。
秋の金木犀(キンモクセイ):秋、鮮やかなオレンジ色の小花と甘い香りが秋を感じさせます。
キンモクセイの由来
「金木犀(キンモクセイ)」の「犀」という字には、動物のサイに由来する意味があるのをご存じでしょうか。これは、木の肌がサイの皮膚に似ているからだそうです。
こうしたユニークな名前の背景も、キンモクセイの魅力の一つだと思います。
秋の風景と金木犀
秋のキンモクセイの香りは、どこか懐かしく、心を落ち着かせてくれます。キンモクセイの香りが漂う散歩道を歩くと、穏やかな気持ちになり、秋の季節の豊かさを五感で感じることができるような気がします。キンモクセイは、その短い命の中で精一杯に香りを放ち、秋の美しさを教えてくれる存在です。