釣鐘のように咲く花 ― 初夏の庭に映えるペンステモン

5月から9月にかけて咲く、可憐な夏の花「ペンステモン」。
秋の10月〜11月には、小さく愛らしい実をつけ、季節の移ろいを知らせてくれます。
ペンステモンってどんな花?
ペンステモンは、北アメリカ原産の多年草で、コテージガーデンやイングリッシュガーデンでも人気の高い植物です。
ラベンダーやデルフィニウムとともに植えられることが多く、華やかで調和のとれた風景を演出します。
公園の花壇でも、初夏の陽ざしの中でペンステモンがすっと立ち、その独特な咲き姿で目を引きます。

個性的な咲き姿が魅力のペンステモン

夏の庭に映える、紫のペンステモン
色も紫、赤紫、ピンク、白、青などバリエーションも豊富で切り花としても利用されています。
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ペンステモンの特徴
釣鐘のようにふっくらと咲くその花姿から、日本では「釣鐘柳(つりがねやなぎ)」という優美な和名がつけられています。
一方、英語では“Beard-tongue(髭舌)”という、少し風変わりな名前で知られています。

ペンステモン(Beard-tongue)
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この英名は、開花前の蕾が舌のような形をしており、周囲に細かな産毛のような毛が生えていることに由来しているそうです。

ペンステモンの蕾(beard-tongue)
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イングリッシュガーデンでの植栽例
ペンステモンは暑さや寒さ、さらには乾燥にも強いため、英国式のナチュラルガーデンでも重宝されています。
特にグラベルガーデンでは、砂利の間からすっと立ち上がる茎が、洗練された野趣を演出してくれます。

イングリッシュガーデンに見るペンステモンの植栽例
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イングリッシュガーデンに見るペンステモンの植栽例
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イングリッシュガーデンに咲くペンステモン
風に揺れるその姿は実に軽やかで、庭に動きと表情をもたらします。ひと株でも映え、群植すれば一面の華やぎに。ほかの草花との相性もよく、植栽に広がりを与えてくれます。
ペンステモンの基本情報
花名:ペンステモン
科名:オオバコ科
属名:ペンステモン属
別名:ツリガネヤナギ(釣鐘柳)
学名:Penstemon
英名:Beard-tongue
花期:5月~9月
花色:白、青、紫、赤、ピンク
花言葉:あなたに見惚れています、勇気
ペンステモンの仲間
オオバコ科の仲間
- キンギョソウ
- クワガタソウ
- ジギタリス
- ベロニカ
- マツバウンラン