初夏に咲くウツギ(卯木)の花いろいろ

ウツギいろいろ
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ウツギの花は、卯の花(うのはな)として知られています。卯の花が咲く頃を指す「卯月(うづき)」は4月を意味しますが、この和風月名は旧暦の季節や行事から来ているため、実際の暦の季節感とは少しずれがあります。現在の暦では、ウツギは5月から6月初旬ごろに咲きます。

ウツギは日本の文化や歴史にも深く根ざしており、歳時記でも「初夏」を表す季語として、古くから多くの和歌や俳句に詠まれてきました。

今回は、私の散歩道で出会ったウツギと名がつく植物を紹介します。

ウツギ(卯木、空木)

小さな鐘型の白い花が房状に下向きに咲く、清楚で可憐な姿が特徴です。

バイカウツギ(梅花空木)

梅の花を思わせる美しい白い花姿から「梅花空木」と呼ばれます。



サラサウツギ(更紗空木)

白とピンクの更紗模様のような房状の花が咲きます。

ベニバナバイカウツギ(紅花梅花空木)

小さな鐘型の濃いピンク色の花が房状に咲き、華やかさがあります。



ヒメウツギ(姫空木)

小さな白い花が房状に咲きます。ウツギよりコンパクトでヒメウツギと呼ばれます。

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オオベニウツギ(大紅空木)

スイカズラ科の植物で、咲きはじめはピンク色で咲き進むと白くなります。

これらの他にもアジサイ科やスイカズラ科に「ウツギ」とつく花がまだまだあります。

※この記事は、関連サイト「Azure Garden」の自然を楽しむブログより移行・再編集したものです。




卯の花が咲く季節に行われる、住吉大社の神事をご存知ですか?
ウツギと神社、そしてウサギにまつわるつながりを、少し深掘りしてみました。

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