風鈴まつりとハートの窓、花の天井画|正寿院を訪ねて
/ Last updated: 2026.03.12

正寿院について
京都・宇治田原にある正寿院は、夏の風物詩「風鈴寺」として知られる静かな山あいのお寺です。
境内には四季の自然と調和した美しい意匠が点在し、訪れる人の心を穏やかに整えてくれます。
今回は、実際に訪れた際の写真とともに、印象に残った風景をご紹介します。
風鈴まつり
境内では、色とりどりの風鈴が軒先に並び、風が吹くたびに澄んだ音色が重なります。
短冊が揺れる様子は涼感を誘い、蒸し暑い季節の空気をやわらげてくれるようでした。

境内で風に揺れる風鈴
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風鈴はもともと、邪気を払う魔除けとして寺院の軒先に吊るされてきたものといわれています。

邪気を払う風鈴
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耳に届く音の重なりはどこか懐かしく、夏の記憶と静かに結びつきます。
則天の間
客殿には猪目窓と160枚の天井画があり、「則天の間」と名付けられています。
ここでは、自然の音に耳を澄ませ、心身をゆだねながら、自然と一体となるひとときを大切にしてほしいという願いが込められているそうです。
花々が彩る天井画
「則天の間」の天井を見上げると、格子の中に、花や日本の風景をテーマに描かれた天井画が広がります。

「則天の間」に広がる美しい天井画
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客殿に広がる160枚の天井画
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訪問したときには見逃してしまいましたが、後日調べてみると、160枚の天井画の中に春夏秋冬の舞妓の絵が4枚隠れているそうです。
次に訪れる機会があれば、探してみたいと思いました。
ハートの窓から望む庭園
正寿院を象徴する景色のひとつが、猪目(いのめ)と呼ばれるハート型の窓です。
猪目は、日本の伝統文様のひとつで、災いを除き、福を招く意味が込められているそうです。

ハート型の猪目窓(いのめまど)
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室内の静けさの中、窓越しに切り取られた庭の緑は一枚の絵画のように見えます。
季節や時間帯によって光の表情が変わり、訪れるたびに異なる趣が楽しめるのも魅力のひとつです。
襖絵に描かれた優美な世界
客殿には、繊細な筆致で描かれた美しい襖絵もありました。
松の枝にとまる白孔雀と、やわらかく垂れ下がる藤の花。

白孔雀と藤、松が描かれた優美な襖絵
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襖絵は空間を仕切る建具でありながら、室内を彩る装飾としての役割も担っています。
白孔雀は清らかさや気高さの象徴、藤は繁栄や長寿を表す吉祥の植物とされ、いずれも縁起のよい題材として親しまれてきました。
47都道府県のご当地風鈴
境内の一角では、全国各地の特色を映した「ご当地風鈴」が展示されていました。
素材や形、色合い、絵付けの意匠がそれぞれに異なり、土地ごとの風土や工芸の個性が感じられます。

京都と大阪のご当地風鈴

ガラス細工が涼やかなご当地風鈴
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青のグラデーションが美しい

緑の模様ガラスが印象的

やわらかな色合い
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風に揺れる音色だけでなく、造形や色彩を眺める楽しさも風鈴の魅力のひとつだと感じました。
各地の風土と結びついた工芸の多様さを知ることもできました。
庭園の静かな風景
庭園の一角にある手水鉢では、苔むした石鉢に静かに水が流れ込み、周囲の青もみじが水面に映り込んでいました。
竹筒から落ちる水音は、賑やかな風鈴の音とは対照的に、落ち着いた時間を感じさせます。

境内の手水鉢
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境内の庭の美しい苔
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正寿院は、美しい庭とさまざまな芸術作品に囲まれ、自然を身近に感じられる場所でした。
正寿院の基本情報
名 称:正寿院(しょうじゅいん)
所在地:〒610-0211 京都府綴喜郡宇治田原町奥山田川上149
通 称:風鈴寺
見どころ:猪目窓、天井画、風鈴まつり、日本庭園
公式URL:https://shoujuin.boo.jp
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