ウメ(梅)|早春を彩る花木の魅力と品種系統

見ごろを迎えた早咲きの紅しだれ梅
Nature

寒さの残る季節、まだ葉の少ない枝に凛と咲くウメの花。
澄んだ空気の中でほのかに香り、春の始まりを告げてくれます。
ウメは観賞用・庭木・果樹として親しまれてきた、日本になじみ深い花木です。

ウメの特徴

ウメは落葉高木の花木で、枝に沿って一輪ずつ花を咲かせます。
開花期には甘くさわやかな香りが漂い、遠くからでも存在を感じられます。

春の季節を彩るウメ(梅)

春の季節を彩るウメ(梅)

————— —————

花色は白・淡い紅色・濃い紅色など幅広く、品種によって花びらの枚数や咲き方も異なります。



ウメの主な品種系統

ウメの園芸品種は、大きく分けて3つの系統に分類されます。
細かく分けると9系統ありますが、ここでは代表的な3系統を紹介します。

野梅系(やばいけい)

野生のウメに近い性質を持つ系統です。
一重咲きの花が多く、すっきりとした清楚な印象があります。
自然樹形を保つものが多く、古木の風情も楽しめます。

リョクガク(緑萼)

リョクガク(緑萼)

————— —————

ミチシルベ(道知辺)

ミチシルベ(道知辺)

————— —————

緋梅系(ひばいけい)

紅色の花を咲かせる園芸系統です。
八重咲きなど華やかな品種が多く、観賞価値の高さから庭園や公園で広く植えられています。
花色の濃淡や咲き方の変化が豊富です。

鹿児島梅(カゴシマコウ)

鹿児島梅(カゴシマコウ)

————— —————

豊後系(ぶんごけい)

ウメとアンズの性質をあわせ持つとされる系統です。
花が大きく、やわらかな色合いが特徴です。
花木としての華やかさと、果実の利用価値を兼ね備えています。

「武蔵野」は花が大きい品種として知られ、直径5cmほどになることもあります。

ムサシノ(武蔵野)

ムサシノ(武蔵野)

————— —————

ちなみに一番小さい品種は「光圀(みつくに)」です。




ウメの鑑賞の楽しみ

大阪城公園の梅林で紹介されている内容を参考に、梅を楽しむ視点をまとめました。

梅林で見かけた品種「初雁」

梅林で見かけた品種「初雁」

————— —————

古くから伝わる梅の観賞方法に、季節の移ろいに合わせて楽しむ「探梅(たんばい)」「賞梅(しょうばい)」「送梅(そうばい)」があります。

探梅:早咲きの梅を一輪ずつ探しながら楽しむ
賞梅:咲きそろった梅の華やぎを愛でる
送梅:散りゆく梅を惜しみながら見送る

参考:3つの梅見ポイント 大阪城 梅林2026, 2026.3.9

ウメを楽しめる名所

京都・大阪を中心に、ウメの花を楽しめる名所を紹介します。
大阪城公園(大阪府)
三室戸寺(京都府)
城南宮(京都府)
随心院(京都府)
いなべ梅林公園(三重県)

ウメの基本情報

花名:ウメ(梅)
科名:バラ科
属名:スモモ属
別名:ニオイグサ(匂草)
学名:Prunus mume
英名:Japanese apricot
花期:1月~3月
花色:白、赤、ピンク
花言葉:高潔。忠実(紅)、気品(白)

バラ科の仲間

  • カンザクラ
  • カンヒザクラ
  • ソメイヨシノ
  • カリン
  • ユキヤナギ
  • ハナモモ




————— —————

関連記事
・スモモ属の仲間はこちら。

ピックアップ記事

関連記事一覧