カキツバタ(杜若)|水辺を彩るアヤメ科の花
/ Last updated: 2026.06.11
✿ 開花時期の目安(地域や気候により前後します)
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5月ごろに花を咲かせます。
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カキツバタ(杜若)は、アヤメ科アヤメ属の多年草です。
湿地や池のほとりなどに群生し、青紫色の花を咲かせます。
アヤメやハナショウブとよく似ていますが、水辺を好む性質や花の模様に特徴があります。
今回は、カキツバタの特徴や名前の由来、文化との関わりについてご紹介します。
カキツバタの特徴
カキツバタは湿地や浅い水辺に生育する植物です。
花は青紫色が一般的で、花びらの中心部分に白い模様が入ります。
細長い葉が立ち上がる姿も美しく、庭園や公園の池周辺などで見られます。

水辺に咲くカキツバタ
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カキツバタの名前の由来
「カキツバタ」という名前には諸説あります。
花の汁で布を染めたことから、「書き付け花(かきつけばな)」が転じたという説が広く知られています。
漢字では「杜若」と書きますが、この字は当て字とされています。
英語では「Rabbit-ear Iris(ウサギの耳のアヤメ)」と呼ばれることがあります。
花の一部が立ち上がる姿を、ウサギの耳に見立てた名前とされています。

英語で「Rabbit-ear Iris」とも呼ばれるカキツバタ
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アヤメとの違い
カキツバタはアヤメやハナショウブとよく似ています。
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生育環境を見ると見分けやすくなります。
『伊勢物語』に登場するカキツバタ

古くから和歌にも詠まれてきたカキツバタ
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カキツバタは古くから和歌にも詠まれてきました。
特に有名なのが、『伊勢物語』の「東下り」の場面です。
からころも
きつつなれにし
つましあれば
はるばるきぬる
たびをしぞ思ふ
この和歌は、各句の頭文字を並べると「かきつばた」になることで知られています。
『伊勢物語』では、旅の途中で咲くカキツバタを見た在原業平が、都に残してきた妻を思ってこの歌を詠んだとされています。
現代語にすると、「長年連れ添った妻を都に残して遠くまで旅をしてきた今、そのことをしみじみと思い出している」といった意味になります。
カキツバタは平安時代から親しまれ、和歌や絵画などにもたびたび登場する植物のひとつです。
絵画に描かれたカキツバタ
江戸時代の画家 尾形光琳(おがた こうりん)の代表作として知られる 燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)には、群生するカキツバタが描かれています。
金地に青い花だけを配した大胆な構図は、日本美術を代表する作品のひとつとして知られています。

『燕子花図』(根津美術館所蔵)
カキツバタの基本情報
英名:Rabbitear Iris
別名:カオヨバナ()
学名:Iris laevigata
科名:アヤメ科
属名:アヤメ属
原産地:日本、朝鮮半島、中国、シベリア
開花時期:5〜6月
草丈:30〜100cm
花色:白、青、紫
花言葉:幸運、贈り物
カキツバタの仲間
- アヤメ
- ハナショウブ
- ジャーマンアイリス
- ダッチアイリス
- グラジオラス
- クロッカス
- ヒメヒオウギ
- フリージア
など多数。
<参考>
『新・散歩で見かける四季の花』 金田 一 著 日本文芸社 2026.3.10
『花しらべ花認識/花検索』アプリ




























