サンシュユ(山茱萸)|早春を黄色く彩る小さな花木

サンシュユ(山茱萸)
Spring

サンシュユ(山茱萸)は、春の訪れを知らせるように、小さな黄色い花を枝いっぱいに咲かせるミズキ科の落葉小高木です。
葉が出る前に花だけが咲くため、遠くから見ると木全体が黄色く霞んでいるように見えます。

梅や桜ほど派手ではありませんが、まだ色の少ない早春の景色にやさしい彩りを添えてくれる花木です。



サンシュユの特徴

2月中旬に咲き始めたサンシュユ(山茱萸)の黄色い花

春の訪れを告げるサンシュユの咲き始め(2月中旬)


サンシュユの花は直径5〜10mmほどと小さく、4枚の黄色い花弁を持っています。
一輪ずつでは目立ちませんが、20〜30輪ほどが球状に集まって咲くため、満開になると木全体が黄金色に包まれたような印象になります。

葉が展開する前に花が咲くことから、花そのものがよく目立つのも特徴です。

名前の由来

「山茱萸(サンシュユ)」は中国名をそのまま音読みした名前です。
日本へは江戸時代以前に薬用植物として伝わったと考えられており、現在では庭木や公園樹としても親しまれています。
漢字だけを見ると難しく感じますが、中国では古くから親しまれてきた植物です。

秋には赤い実を付ける

花が終わると葉が茂り、秋には楕円形の赤い実が熟します。
この実は観賞用としても美しく、中国や韓国では乾燥させた果実が生薬として利用されてきました。

日本でも「山茱萸(さんしゅゆ)」という生薬名で知られていますが、一般家庭での利用はあまり多くありません。



春を告げる花木

サンシュユは、ロウバイやマンサク、ミツマタなどと並び、春の始まりを感じさせる花木の一つです。
まだ冬景色が残る頃に黄色い花を咲かせるため、公園や植物園では季節の移り変わりを知らせる存在になっています。

2月中旬に咲き始めたサンシュユ(山茱萸)の枝と黄色い花

2月中旬のサンシュユ。枝先で黄色い花が少しずつ開き始めます。

サンシュユの基本情報

花名:サンシュユ(山茱萸)
科名:ミズキ科
属名:ミズキ属
別名:ハルコガネバナ(春黄金花)、アキサンゴ(秋珊瑚)
学名:Cornus officinalis
英名:Japanese cornel
花期:2月~4月
花色:黄

サンシュユの仲間

ミズキ科の仲間にはこのような植物があります。

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この他にも以下のような植物があります。

  • クマノミズキ
  • シラタマミズキ
  • セイヨウミズキ
  • ベニヤマボウシ
  • ミズキ

<参考>
『新・散歩で見かける四季の花』 金田 一 著 日本文芸社 2026.3.10
『花しらべ 花認識/花検索』

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