ツリフネソウ(釣船草)|舟のような花を咲かせる秋の野草
/ Last updated: 2026.09.13

✿ 開花時期の目安(地域や気候により前後します)
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7月〜10月ごろに花を咲かせます。
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ツリフネソウ(釣船草)は、夏から秋にかけて紅紫色の花を咲かせるツリフネソウ科の一年草です。
山地の谷川沿いや湿った場所などに生育し、細い花柄の先にぶら下がるように咲く、独特な形の花が特徴です。
今回紹介するツリフネソウは、秋に訪れた軽井沢レイクガーデンで出会いました。
一見すると少し変わった形の野草ですが、調べてみると、花壇でおなじみのホウセンカやインパチェンスの仲間。
そして「釣船」という名前をたどると、日本の花文化にもつながる興味深い植物でした。
花の特徴
ツリフネソウの花は紅紫色で、葉のわきから伸びた花序に複数の花をつけます。
特徴的なのが、花の後ろ側にある袋状の部分です。その先は細長い「距(きょ)」となり、くるりと渦巻くように曲がっています。
この距の奥には蜜があり、長い口吻を持つ昆虫などが訪れます。
花が細い柄の先から吊り下がるように咲く姿も、ツリフネソウを見分けるポイントの一つです。
ホウセンカの仲間
独特な形の花を咲かせるツリフネソウですが、花壇でおなじみの ホウセンカ や インパチェンス と同じツリフネソウ科の植物です。
ツリフネソウの果実も、熟すとわずかな刺激ではじけ、種子を周囲へ飛ばす性質を持っています。
属名の Impatiens は、ラテン語で「我慢できない」「耐えられない」といった意味を持つ言葉に由来します。
これは、熟した果実が刺激を受けるとはじけ、種子を飛ばす性質を表したものです。
名前の由来
「ツリフネソウ(釣船草)」という名前は、独特な形の花が細い柄の先にぶら下がる姿を、吊り下げられた帆掛船に見立てたことに由来するといわれています。
花を横から見ると、名前の由来となった舟のような形を観察できます。
「釣船」という言葉を調べてみると、日本の生け花には、舟の形をした「釣船」と呼ばれる花器も使われてきたようです。
舟形の花器を吊り下げて花を生けるもので、明治時代に出版されたジョサイア・コンドルの『The Flowers of Japan and the Art of Floral Arrangement』にも、花を生けた釣船形の花入が描かれています。
ツリフネソウの名前との直接的な関係は定かではありませんが、「釣船」という舟形の花器が日本の花文化の中に存在していたことも興味深いところです。
ツリフネソウは、茶花としても用いられる植物の一つです。
茶花としてのツリフネソウ
野趣のある花姿を持つツリフネソウは、秋の茶花としても用いられる植物です。
野に咲く草花を取り入れる茶花では、季節を感じさせる植物の一つとして扱われています。
茶花についてはこちらの記事で紹介しています。
ツリウネソウの基本情報
花名:ツリフネソウ(釣船草)
科名:ツリフネソウ科
属名:ツリフネソウ属
別名:ムラサキツリフネ(紫釣船)
学名:Impatiens textorii
英名:
花期:7月〜10月
花色:紫、赤、ピンク
花言葉:安楽、私に触れないで
ツリフネソウの仲間
- インパチェンス
- キツリフネ
- ハナツリフネソウ
- ホウセンカ
《参考》
・『花しらべ 花認識/花検索』
・国際日本文化研究センター「花を生けた一対の釣り船形の花入(Fig. 12. A pair of suspended boat-shaped vases with flower-arrangements.)」日文研データベース(2026年9月12日閲覧)
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