自然の風景を模倣した風景式庭園(インフォーマルガーデン)
/ Last updated: 2026.06.05

風景式庭園(インフォーマルガーデン)とは
風景式庭園は、「インフォーマルガーデン」や「ランドスケープガーデン」とも呼ばれ、自然の風景を模倣したデザインが特徴です。
幾何学模様が特徴的な整形式庭園(フォーマルガーデン)とは対照的に、風景式庭園は曲がりくねった道(曲線)を生かしてデザインされており、季節ごとに移り変わる植物の表情を楽しめる庭園です。
「計画的な混乱」という考え方
風景式庭園は、自然の景色を最大限に活かすことを重視しています。
一見すると自然のままの風景に見えますが、植物の配置や開花時期などは緻密に計画されています。
その計画性をあえて自然に見せているのが風景式庭園の特徴です。

水辺や樹木、草花が調和する風景式庭園の景観
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以前、松江イングリッシュガーデンを訪れた際に持ち帰ったパンフレットに、風景式庭園とは「計画的な混乱」である、と説明されていたのがとても印象に残っています。
ここでいう「混乱」とは、道端の草、花、木、池、小径、色彩などの「自然界の多様な要素」と「デザインによる計画性」が組み合わさったイングリッシュガーデンの魅力を表した言葉なのだと思います。
イングリッシュガーデンが世界中で親しまれているのも、こうした「自然の美」を大切にする考え方に魅力があるからなのかもしれません。
自由なデザイン
フォーマルガーデンと異なり、インフォーマルガーデンでは植栽や小径が自然な曲線を描いています。
歩くたびに景色が少しずつ変わり、庭園ごとの個性を楽しめるのも魅力のひとつです。
同じ場所でも見る角度によって印象が変わり、次の景色が気になって自然と歩みを進めたくなります。

曲線を描く園路が、次の景色へと自然に誘います
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生きものたちが集まる庭
インフォーマルガーデンは、生きものたちが暮らしやすい環境づくりも大切にしています。
多様な植物が植えられた庭には、野鳥や蝶、昆虫などさまざまな生きものが訪れます。
せせらぎや池などの水場は、植物の種を運んでくる野鳥たちにとっても命をつなぐ大切な場所です。

水辺は野鳥や昆虫にとっても大切な環境です
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イギリスでは「鳥が庭を作る」と言われることがあります。
このことを学んで以降、さまざまな公園や庭園の水場を観察するようになり、野鳥たちが水を飲みに来ている姿にも気づくことができました。
それ以来、公園や庭園を訪れるたびに水辺や樹木にも目が向くようになり、野鳥たちを観察する楽しみが増えました。
振り返ってみると、この頃から庭園を植物だけでなく、生きものたちが関わりながら形づくられる場所として見るようになった気がします。
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こうした観察がきっかけとなり、このサイトでも野鳥や身近な生きものたちの記録を残すようになりました。
リラックスと静寂
スモークツリーや大型の宿根草などが植栽され、自然な木陰をつくっています。

木陰の中でゆっくりと過ごしたくなる庭園の一角
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木陰のベンチに腰掛けると、風に揺れる草花や鳥の声が聞こえ、ゆったりとした時間が流れていました。
ベンチや小径も景観に溶け込むように配置されており、自然と調和したくつろぎの場となっています。
自然の景色の中をゆっくり歩きながら過ごす時間も、風景式庭園ならではの魅力です。

大きな樹木がつくる木陰は、庭園のくつろぎの空間となっています
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おわりに
松江イングリッシュガーデンで出会った「計画的な混乱」という言葉は、今でも印象に残っています。
当時は風景式庭園の考え方として興味深く感じていましたが、その後さまざまな庭園や公園を訪れる中で、水辺や樹木、そこに集まる野鳥たちにも目が向くようになりました。
風景式庭園について学んだことは、庭園デザインの知識だけでなく、自然との関わり方そのものを見るきっかけになったように思います。
今でも庭園を歩くときは、植物だけでなく、その景色を形づくる生きものたちや環境にも目を向けるようにしています。
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