シモツケ(下野)|小さな花を枝先に咲かせる初夏の花木

シモツケ(下野)
Summer

✿ 開花時期の目安(地域や気候により前後します)

123456789101112

5月〜10月ごろに花を咲かせます。

————— —————

シモツケ(下野)は、初夏から夏にかけて、ピンク色の小さな花をまとまって咲かせる落葉低木です。

一つひとつの花は小さいものの、枝先に多くの花が集まって咲きます。

よく似た名前を持つ「シモツケソウ(下野草)」もありますが、シモツケが木本(木)であるのに対し、シモツケソウは草本(多年草)です。

茶花としても用いられるシモツケについて、花や葉の特徴、名前の由来、シモツケソウとの違いをまとめました。



花の特徴

シモツケはバラ科シモツケ属の落葉低木です。

枝先に小さな花が多数集まって咲き、花色は淡いピンクから濃い紅色まで見られます。

一つひとつの花には5枚の花びらがあり、花の中心から多数の雄しべが伸びています。

ピンク色の小花が集まって咲くシモツケ。5枚の花びらと多数の雄しべが見える

5枚の花びらと多数の雄しべを持つシモツケの花

————— —————

葉の特徴

葉は先端がとがった細長い形で、縁には鋸歯があります。

先端がとがった細長い葉と、縁の鋸歯が見えるシモツケ

先端がとがり、縁に鋸歯があるシモツケの葉

————— —————

シモツケは高さ1mほどになる落葉低木です。野生では、山地の日当たりのよい場所や岩場などに生育します。

「シモツケ」という名前の由来

「シモツケ」は漢字で「下野」と書きます。
下野とは、現在の栃木県にあたる地域の旧国名です。
シモツケという名前は、この植物が下野国(しもつけのくに)で見つけられたことに由来するといわれています。

また、シモツケは木であることから、「キシモツケ(木下野)」とも呼ばれます。

ミニコラム|「下野」と「上野」

シモツケの名前に残る「下野国(しもつけのくに)」は、現在の栃木県にあたる地域です。
一方、その西側、現在の群馬県にあたる地域には「上野国(こうずけのくに)」がありました。
「下野」と「上野」は、もともと「毛野(けぬ)」と呼ばれた地域が分かれて成立した国名とされています。
現在も植物の名前には、シモツケのように昔の地名や国名に由来するものが残っています。



シモツケとシモツケソウの違い

シモツケとシモツケソウは、どちらもバラ科の植物で、ピンク色の小さな花が集まって咲きます。
名前も花の姿もよく似ていますが、もっともわかりやすい違いは、

シモツケは「木」、シモツケソウは「草」という点です。

また、葉の形にも違いがあります。

先端がとがった細長い葉と、縁の鋸歯が見えるシモツケ

先端がとがり、縁に鋸歯があるシモツケの葉

手のひら状に裂けた特徴的な葉をつけるシモツケソウ

手のひら状に裂けたシモツケソウの葉

————— —————

葉の形にも違いがあります。シモツケの葉は細長く、シモツケソウの葉は手のひらのように大きく裂れた形をしています。

シモツケの基本情報

花名:シモツケ(下野)
科名:バラ科
属名:シモツケ属
別名:キシモツケ(木下野)
学名:Spiraea japonica
英名:Japanese spirea
花期:5月〜10月
花色:赤、ピンク
花言葉:無駄、無益

シモツケの仲間

シモツケ属の仲間にはこのようなものがあります。

  • コデマリ
  • ユキヤナギ
  • シロバナシモツケ
  • マルバシモツケ

《参考》
・『花しらべ 花認識/花検索』

————— —————

・バラ科の仲間はこちら。




ピックアップ記事

関連記事一覧