ガーデンミュージアム比叡を訪ねて|ローズガーデンとこもれびの庭・秋の庭園風景
/ Last updated: 2026.09.10

ガーデンミュージアム比叡をめぐる記事も、今回で最終回となります。
最後に歩くのは、秋のバラが咲く「ローズガーデン」から、琵琶湖を望む「見晴らしの丘」、そして秋が深まる「こもれびの庭」まで。
紅葉とバラ、印象派の絵画、比叡山からの眺望など、これまでとはまた異なる風景を楽しみながら園内を歩きます。
比叡山山頂の「ローズガーデン」
ガーデンミュージアム比叡の「ローズガーデン」では、オールドローズからモダンローズまで、さまざまな系統のバラを見ることができます。
比叡山山頂の冷涼な環境にあるため、平地ではバラの見頃を過ぎた時期でも、ここではまだ花を楽しめることがあります。
訪れたのは秋の紅葉シーズン。色づいた木々を背景にバラが咲き、紅葉とバラが重なる秋の風景を見ることができました。

紅葉とローズガーデンのガゼボ
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赤い「スカーレット・メイディランド」や、深みのある紫色の「バーガンディ・アイスバーグ」なども見頃を迎えていました。

色とりどりの草花とバラが混ざり合うローズガーデン
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「アイスバーグ」といえば、白バラの名花として知られる品種です。ドイツ語では「シュネーヴィッツェン」と呼ばれ、「白雪姫」を意味します。
「バーガンディ・アイスバーグ」は、そのアイスバーグの枝変わりとして生まれた品種です。
絵画と庭園が重なる風景
ローズガーデンには、モネの《カミーユ・モネと子供》も展示されています。

モネ《カミーユ・モネと子供》とローズガーデン
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当時のモネは経済的に厳しい時期を過ごしていたといわれていますが、庭で過ごす家族を描いたこの作品には穏やかな時間が流れているようで、見るたびに温かな気持ちになります。
バラや季節の草花が咲く実際の庭の中でこの作品を見ると、描かれた庭の風景と目の前の景色が重なって見えるのも印象的です。
このほか、ベルギーの画家テオ・ファン・レイセルベルヘの《果樹園の家族》も展示されています。

レイセルベルへ《果樹園の家族》
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木々の中で過ごす家族を描いた作品で、こちらも庭園の風景の中に展示されることで、絵の中の自然と実際の植物がつながって見えます。
画家の名を冠した「ペインターシリーズ」
ローズガーデンでもうひとつ注目したいのが、フランスの育種会社デルバールの「ペインターシリーズ」です。
クロード・モネの名を冠した「モネ」や「ユトリロ」など、画家の名を冠した品種があり、絵具を散らしたような絞り模様も特徴のひとつです。

画家クロード・モネの名を冠したバラ「モネ」
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モーリス ユトリロ(Maurice Utrillo)
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ガーデンミュージアムでこうしたバラを見ると、花だけでなく、品種名となった画家にも自然と目が向きます。
ペインターシリーズのバラについては、別の記事でも紹介しています。
「見晴らしの丘」とカフェ周辺
見晴らしの丘やカフェ周辺からは、琵琶湖や京都・大津方面の景色を望むことができます。

ローズガーデン前から眺める琵琶湖
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名画と季節の花々だけでなく、比叡山山頂ならではの眺望を楽しめるのも、この庭園の魅力です。
園内のカフェには大きな窓があり、景色を眺めながら休憩することができます。

大きな窓から景色を望むカフェ
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屋外にはテラス席もあり、庭園散策の途中に景色を眺めながら休憩できる場所になっています。

琵琶湖を望むカフェのテラス席
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比叡山から望む琵琶湖
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カフェ周辺には、ルノワール《セーヌ川の舟遊び》の陶板画も展示されています。琵琶湖を背景に作品を見ることができるのも、ガーデンミュージアム比叡ならではの風景です。

ルノワール《セーヌ川の舟遊び》
季節を楽しむガーデンアレンジメント
クリスマスが近づく園内では、枝や木の実など、植物を使った季節の装飾も見ることができました。

園内で見つけた自然素材の季節飾り
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こうした小さな工夫が随所に見られるのも、園内を歩く楽しみのひとつです。
秋が深まる「こもれびの庭」
ローズガーデンからこもれびの庭へ進むと、色づいた木々や花の盛りを過ぎた植物が見られ、ローズガーデンの華やかさとは対照的な秋の景色が広がっていました。
南国の鮮やかな色彩の中で育った私にとって、日本の四季が見せる色の変化は、今でも新鮮に感じることがあります。

晩秋を迎えたこもれびの庭
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こもれびの庭から望む深まる秋の風景
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色づく木々や枯れた花姿にも、晩秋ならではの静かな趣があります。華やかな花だけではない、季節の移ろいを感じられる風景も印象に残りました。
終わりに
秋のガーデンミュージアム比叡を、3回に分けて歩いてきました。
印象派の絵画と季節の植物が重なる庭園は、歩く場所によって景色も色彩も変わります。
この日も、雲ひとつない青空から、いつの間にか曇り空へと変わっていきました。
山の天候は変わりやすいといわれますが、その変化を実際に感じながらの散策となりました。
光や空、植物の色が刻々と変わる風景を眺めていると、自然の移ろいを見つめた印象派の画家たちの視点にも、少し思いを巡らせたくなります。
今回歩いたのは晩秋の庭園でしたが、春や初夏には、また異なる植物と色彩の風景が広がります。季節を変えて、何度も歩いてみたい庭園です。
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《関連記事》
プロヴァンスゲートから「香りの庭」、「プラタナス広場」を歩いた秋の庭園風景はこちらでご紹介しています。
モネの《睡蓮》を思わせる「睡蓮の庭」や「藤の丘」、「花の庭」を歩いた様子はこちらでご紹介しています。
ガーデンミュージアム比叡の基本情報
名 称:ガーデンミュージアム比叡
公式URL:https://gmhiei.jp
住 所:京都府京都市左京区修学院尺羅ケ谷四明ケ嶽4






























