イヌタデ(犬蓼)|淡い紅色の小さな花穂をつける秋の野草
/ Last updated: 2026.09.24

✿ 開花時期の目安(地域や気候により前後します)
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
6月〜11月ごろに花を咲かせます。
————— —————
イヌタデ(犬蓼)は、タデ科の一年草です。
夏から秋にかけて、細い茎の先に淡い紅色から赤紫色の小さな花を穂状につけます。
道ばたや野原など身近な場所で見られ、緑の中に小さな赤い花穂が伸びる姿が印象的な野草です。
一つひとつの花はとても小さいですが、近くで見ると、粒のような花が集まるかわいらしい姿をしています。
花の特徴
イヌタデは、細い花穂に淡い紅色から赤紫色の小さな花を密につけます。

淡い紅色の小さな花を穂状につけるイヌタデ
————— —————
花びらのように見える部分は、花被(かひ)と呼ばれるもので、花びらと萼の区別がはっきりしない場合に使われる言葉です。
花被は5つに裂け、花が終わったあとも残って果実を包みます。
小さな花が集まって咲く姿は、遠くから見ると赤い粒が連なっているようにも見えます。

淡い紅色の花穂をたくさんつけるイヌタデ
葉の特徴
葉は細長い楕円形から披針形で、茎に互生します。
葉の付け根には、茎を包むような筒状の「托葉鞘(たくようしょう)」があります。これはタデ科の植物に見られる特徴のひとつです。
名前の由来|「イヌタデ」と「赤まんま」
「イヌタデ」の「イヌ」は、食用に利用されてきたヤナギタデのような辛味がなく、役に立たないものという意味で付けられたとされています。
植物の名前では、本来のものに似ていても、同じようには利用できないものなどに「イヌ」と付けられることがあります。
一方、イヌタデには「赤まんま」という親しみのある呼び名もあります。
赤い小さな花や実が集まった姿を赤飯に見立て、子どもたちがままごとに使ったことにちなむ名前です。
大人の目からは「役に立たない」と名付けられた植物が、子どもたちにとっては赤飯に見立てて遊ぶ身近な草花だったというのも、イヌタデの興味深いところです。
そして、イヌタデの花言葉のひとつには「あなたのお役に立ちたい」があります。
「役に立たない」とされた名前の由来を知ったあとでこの花言葉に触れると、道ばたに咲く小さなイヌタデが、どこか愛おしく感じられました。
園芸でも楽しめるペルシカリアの仲間
イヌタデと同じペルシカリア属には、庭植えに利用される種類や園芸品種もあります。
花穂が長く伸びるものや、鮮やかな赤やピンクの花を咲かせるものなどがあり、宿根草を取り入れた庭やナチュラルな雰囲気のガーデンでも利用されています。

夏に訪れたイングリッシュガーデンに咲くペルシカリアの仲間
————— —————
イングリッシュガーデンで出会ったペルシカリアの仲間は、野に咲くイヌタデと似た穂状の花をつけながら、より華やかな姿を見せていました。

鮮やかな赤紫色の花を咲かせるペルシカリアの仲間
————— —————

秋に訪れたイングリッシュガーデンに咲くペルシカリアの仲間
イヌタデの基本情報
花名:イヌタデ(犬蓼)
科名:タデ科
属名:ペルシカリア属(イヌタデ属)
別名:アカマンマ
学名:Persicaria longiseta
英名:Creeping smartweed
花期:6月~11月
花色:白、赤、ピンク
花言葉:あなたのお役に立ちたい
イヌタデの仲間
- アサヒカズラ
- ソバ
- ハルトラノオ
- メイゲツソウ
- ワイヤープランツ
- オオイヌタデ
- タニソバ
- ツルソバ
- ハナタデ
- ヒメツルソバ
など
参考
『花しらべ花認識/花検索』
————— —————
《関連記事》
道ばたや公園など、身近な場所で見られる野草をまとめています。






































