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【植物に学ぶ自然の不思議】フジバカマと旅する蝶アサギマダラ

フジバカマ(藤袴)- Fragrant eupatorium
Column

散歩道で出会ったフジバカマについて調べていると、「アサギマダラ」という蝶の名前を知りました。
秋にはベランダにも姿を見せたことがありましたが、カメラを取りに行っている間に飛び去ってしまい、その一瞬の出会いが印象に残っています。

今回は、その出会いをきっかけに調べたことをまとめています。



アサギマダラとは

アサギマダラは、淡い青緑色の翅を持つ美しい蝶で、旅をする蝶として知られています。

黒や茶色の模様の中に見られる淡い青色が、日本の伝統色である「浅葱色(あさぎいろ)」に似ていることから、この名前がつけられました。

夏は東北や北海道などで見られ、秋になると南へ移動し、沖縄から台湾、香港方面まで渡ることが確認されています。
移動距離は約2,500kmに及ぶともいわれています。

フジバカマとアサギマダラ

フジバカマについて調べていると、よく「アサギマダラ」という名前を目にします。
アサギマダラはさまざまな花の蜜を吸いますが、特にフジバカマの仲間を好むことで知られています。

特に近年、この蝶の飛来ルートを全国的に調査研究する活動が盛んになり、フジバカマ類が日本各地で植栽され注目を浴びています。
引用:フジバカマの仲間 ~アサギマダラを呼ぶ植物~, WEB BOSCO, 2023.9.28

こうした調査では、蝶の翅(はね)に識別できる印をつける「マーキング」が行われ、個体ごとの移動ルートが記録されています。
フジバカマは、アサギマダラの飛来地として観察や調査の場でも注目されています。

フジバカマの蜜を吸うアサギマダラ

フジバカマの蜜を吸うアサギマダラ

出典:KOROKICHIKUN / Adobe Stock

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なぜフジバカマに集まるのか

アサギマダラがフジバカマを好む理由のひとつとして、フジバカマ類に含まれる成分が関係していると考えられています。

これらの成分は、アサギマダラにとって重要な栄養源となるだけでなく、体内に取り込まれることで外敵から身を守る働きにも関わるとされています。

そのため秋になると、開花したフジバカマの周囲に多くのアサギマダラが集まる様子が見られます。



フジバカマと蝶を呼ぶ庭づくり

フジバカマを庭やベランダに植えると、秋には蝶や昆虫が訪れることがあります。

こうした植物を取り入れて蝶や昆虫を呼ぶ空間づくりは「バタフライガーデン」とも呼ばれています。
花を楽しむだけでなく、季節ごとに訪れる生きものを身近に感じられるのも魅力のひとつです。

まとめ

秋の花に集まる蝶の姿は、それだけでも美しい光景です。
その蝶が遠く離れた土地から渡ってきたことを知ると、小さな体で長い距離を旅する生命の営みに、あらためて自然の不思議を感じさせられます。

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《参考》
長野県の宮田村には、フジバカマを植栽してアサギマダラを呼び込む「アサギマダラの里」があります。毎年9月頃には多くのアサギマダラが飛来するそうです。
アサギマダラ, 信州みやだ 観光ガイド, 2026.6.10

《関連記事》
散歩や旅先で出会った蝶については、こちらの記事でまとめています。




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